ハロウィーンの憂鬱 ページ35
ジョージはそこで悟った。
夢に出てきた子はAなんじゃないか、ぶつかったあの子がAなんじゃないかと、フレッドが気づいてしまったことに。
本人は多分、気づいているけど気づいていない
_____そうであってほしいと思っているフレッドが、心のどこか片隅に存在している。ジョージは確信していた。
「______フレッド」
「ﾝなっなンだよ、ジョージ」
フレッドの声が少し裏返った。動揺している証拠だ。
ジョージは言葉にするのを躊躇った。言葉にしたくなかった。
これだけは自分だけの秘密にしておきたかった。
やめろ、だめだ、やめろ、
止まれ、止まれよ自分
ずっと鈍感なままのフレッドでいて欲しかったのに。
「もしかしてさぁ...夢に出てきたのってAなんじゃねぇ？
あの時ぶつかった________綺麗な子もさ」
あーあ、やっちまった。
ジョージは表では平然としているものの、心の中は大暴れだった。だから止まれって言ったのに。俺の馬鹿。
「は、」
フレッドはなんとも間抜けな声を出した。
泳いでいた目がしっかりとジョージを捉え、そして震える。
「い、いやいやいやいや...あ、アイツがあんな綺麗なわけ______そんな、まじか......」
フレッドは最初こそ否定したものの、すぐに両手で頬を挟みうわぁ、と声をこぼした。
ジョージのハロウィーンも、たった今憂鬱になってしまった。
しかし、その憂鬱もすぐに消えた。
「いや、待てよ？」
何やらフレッドがボソボソと呟き出したからだ。
「なんでぶつかった相手が、夢で見た相手がアイツだったらマズいんだ？なにもまずくないよな？なんでドキドキする必要があるんだ？なくないか？てか俺謝ってもらえてないよな、アイツまさか眼鏡してなかったから気づいてない？クソッだから眼鏡は綺麗にしろっていつも言ってるんだ...！てかアイツが綺麗な顔してるって分かったのは良いことなんじゃないか？これからの嫌がらせも少しは良い気持ちに感じるんじゃないか？そういうことだよな？」
フレッドは気付かぬうちに自分に都合が良いように解釈して事をまとめようとしていた。アホなのか...？とジョージは思ったが、これほどラッキーな事はなかった。
「そ、そうだぜフレッド！その通りだ！」
その様子を厄介なことになったと憂鬱そうにしたのは
他でもない、リー・ジョーダンであった。
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
