捌拾壱 ページ31
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私の顔見て苛々するとか言われたの、前世以来だったな。
叔母によく言われてたんだよな〜あ〜〜久しぶりにこんなに凹んだわ……
うわぁーんダメだ元気出さねば!!!!!!
『てことで打ち合いだ小芭内!!』
伊「よくわからんが分かった!!!!」
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伊「姉様?今日は左腕だけで振るんですか」
『あぁ、怪我の所為で訛っていたらいけないからな。
…さて、始めようか』
伊「…宜しくお願いします」
『いつも通り、合図をしたら踏み込め。
____始めッ!!!』
合図と同時に小芭内が木刀を振り下ろしてくる。うんうん速さは十分だね。
『…………っと』
伊「……クッ…(弾かれた……クソッ…腕が痺れてまともに柄を握ることが出来ない…!)」
小芭内が動かなくなった。動けなくなった?
伊「…っ……………」
『……………うぅん…』
……あの、そこまで力の差を見せつけられたみたいな顔を見せられるとさ、己の腕力がゴリラであることを知らしめられてちょっとアレなんだよね。
女としてのアレがさ、アレなんだよね。
『……もう終わりか?』
伊「…っ……まだだッ!!!」
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_________
『……お疲れ様。ほら、水だよ。しっかりお飲み』
未だに地べたに寝そべり荒い呼吸を繰り返す小芭内に、水を手渡した。
伊「…っありがとう……ございました……っはぁ……
…何故あれだけ動いて息が切れないんだ…この差はなんだ……?常中の完成度が足りないのか……?」
『いいや、小芭内はよくできているよ。流石、自慢の弟子だね』
伊「(……自慢の弟子…………ホワホワ)
……だが、俺の刀はまだ一度も、姉様に掠りもしたことがない…」
『そりゃそうさ。私は小芭内の姉であり、師範だからね』
_____カァァァァ!!!!
烏「北北東ォォ!!A様!!急イデ北北東ヘ向カイナサイ!!隊士ガ複数名行方不明デアル!!」
『おっと、緊急任務だ。私は失礼するよ。
小芭内は汗を流しに風呂でも入っておいで』
伊「あぁ…気をつけて行ってこい……」
『うん、行ってきます』
ようやく上半身を起こした小芭内に見送られながら、そのまま任務へと向かった。
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うさぎもち - 無一郎かわええ・・・ (8月5日 16時) (レス) @page47 id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
冰輪(プロフ) - 無惨のママみがつおい……w (8月1日 0時) (レス) @page27 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最新頑張ってください応援しています (2021年5月21日 22時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
りぽE - 錆兔好き…。 なんでこんなイケメンなん??錆兔と義勇さんに攻められたらやべぇな (2020年6月10日 16時) (レス) id: 15686f771a (このIDを非表示/違反報告)
桃綺薇(プロフ) - 鯖兎に惚れた…… (2020年4月20日 18時) (レス) id: 3e7a0f8c20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月18日 22時