羊というよりヤギですね2

Lxxxi ページ42

いやいや、でも、この情報がなかったらお母さんは今頃死んでたわけだし………





『…………。』






どっちが、正解だったんだろうか。








＿次のニュースです。昨日、……………







『…………？ねぇ、霜月君。』

ユキナリ「ん？何？」

『あの施設ってさ、火事になったんだよね。』

ユキナリ「え？うん、そうだけど…？」






顎に手を当てる。




あれから3日経っている。


あんな大掛かりな施設が燃えて、昨日からずっとニュースを見ているけれど、それが取り上げられる気配はない。


たとえ燃えたとしても、何もかも燃えるわけじゃないだろう。



そうなれば、あのゲームの事が明るみになるのだって、おそらく時間の問題のはずだが………。




ユキナリ「…ミナさんさ、そうやって考えてる時の姿、コウさんに似てるよね。」

『…え、なに？もしかして悪口言われてる？』

ユキナリ「それはコウさんに失礼だよ…」


新村君か。




そういえばアイツ、死んだんだっけか。







『…私が死んだ時、なんだ、ここで死ぬのか、つまらない。とか言ってそ。』

ユキナリ「あー、似たようなこと言ってたかも。」

『わー、腹立つわぁ。』



…悩んでても、仕方ない、か。





とりあえず、今はツヅミの事に集中しよう。








『お腹すいてきた。飯いこう霜月君。』

ユキナリ「ほんとにマイペースだな………」

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