Lxxv ページ34
『っ!!』
すぐ様ミナは、近くの電子機器の乗った机をなぎ倒す。
ガシャン!!
ミサキ「っ!!」
ミサキが怯んだ。
ミサキは、さっき銃を持っていなかった。となると、先程の銃弾…なるほど、この部屋にも危ない仕掛けがあるのかもしれない。
詳しいことはわからない。だけれど、こちらだってもたもたしてられない。
ミナは、先程弾き飛ばされた拳銃に手を伸ばした。
…が。
ミサキ「させないっ!!!」
『がっ……!?』
銃声が1発。
銃弾が、ミナの肩を撃ち抜く。
『っ……………くっそ!!!』
それでも拳銃を掴んだミナが、ミサキに向けて発砲した。
鳴る銃声音。
しかし、肩を撃たれたからか、銃弾はミサキの頬をかするだけであらぬほうへと被弾する。
ミサキがミナに銃を向けた。
『っ!!!!』
ミサキ「わっ!?!?」
刹那、ミナがミサキの足を引っ張る。
体制を崩したミサキは、バランスを崩しゆかに倒れ込んだ。
そうなるや否や、彼女に馬乗りになり、拳銃を奪ったミナがミサキの額に拳銃を突きつける。
『…っはぁっ…っはぁっ………』
息が荒い。
彼女の肩から、ぽたぽたと血が流れ落ちてくる。
先程の肩への被弾が、だいぶ彼女に効いているらしい。
ミサキ「…、」
『っはぁっ、っはぁっ…!』
コイツさえ、殺せば。
コイツを殺せば、私は、生きて帰れる。
復讐もとげて、そして、お母さんとお父さんを悲しませずに済む。
『………………っはぁ…………………………っ、』
_ミナ。
『っ_______』
ぽたり
ミサキの顔に、雫が流れた。
『………………なんで、
なんでっ、ツヅミと重なっちゃうんだよっ…………!』
ぽたぽたぽたと、血に混じって、涙がミサキにこぼれ落ちる。
『私はっ……………
私はっ、ツヅミの、ためにっ………!!!
……違う、違う違う違う違う、殺さなきゃ、殺さなきゃ、
殺さなきゃ、お母さんが悲しむからっ、
生きて帰らなきゃ、みんな、悲しむからっ………!!!』
きっと、ミサキを睨みつけるミナ。
ミサキ「………………。」
そんな彼女に、ミサキがそっと、手を伸ばした。
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クライヤ(プロフ) - 白井ゆりさん» そう言っていただけると嬉しいです!!これからも続き更新してきますので楽しみにしててください!! (2022年3月23日 6時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
白井ゆり - かなり続きが気になります‼︎ 続き書くの頑張ってください‼︎ 待ってます‼︎ (2022年3月23日 1時) (レス) @page36 id: fb320e0723 (このIDを非表示/違反報告)
クライヤ(プロフ) - なかねこさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!喜んでいただけているようで嬉しい限りです!!!!これからも更新頑張っていきます!! (2022年3月20日 11時) (レス) @page19 id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - 続編ありがとうございます!占ツクログインしよっかな...ログインしたら間違いなく一番にお気に入り作者に入れます!!!!いつも面白い作品ありがとうございます!応援してます! (2022年3月19日 18時) (レス) @page11 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
クライヤ(プロフ) - 青いGさん» ありがとうございます!!!そう言って頂けると嬉しいです!!いつも読んでくださり感謝の極みです!!!これからも更新頑張ります!!! (2022年3月19日 10時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クライヤ | 作成日時:2022年3月19日 4時