ニヒャクヨンジュウゴ話 ページ50
アサシンの背に乗って一度通った道無き道を進んでいく。
アーチャーと遭遇したために第五次のランサーからいただいたルーン文字は、何処かへと先に行ってしまったために自分の足で探すしかない。
もちろんアーチャーと再び出会わないようにしなければ。
「っマスター煙だ！」
「煙？」
「あぁ、さっきまでいた城の方からだ！」
「！ アサシン！ 急いでください！」
ぐんと速度が上がったために顔に風が当たって痛いけど、そうも言ってられない。
木々によって視界が遮られているけど、辛うじて見える上空にはアサシンが言った通り何本もの煙が立ちこめていた。
シロウ君とリンちゃん達の無事を祈りつつ、煙が出るアインツベルンの城へと私達は急いだ。
十分程で到着したアインツベルンの城は確かにあちらこちらから黒い煙が出ていた。
所々炎の勢いが強いのかガラスが割れる音が聞こえている。
この建物がもうあまり長く持たないことはなんとなく把握した。
把握したうえで、シロウ君とリンちゃんを助けないと。
「アサシン！」
「マスターは待ってろ」
降ろそうとしてくるアサシンにしがみつく形で拒否を表す。
確かに待っていた方が安全だろう。
でも、何かがこのまま付いていった方が危険が少ないと訴えてくる。
「このまま付いていきます！」
「……確かに、一人にしてまた拐われたら気が気じゃないからな。わかった。確りと掴まってろよ！」
「はい！」
そう意気込んだ直後、エントランスから急いで出てきたであろうシロウ君とリンちゃんとセイバーの姿に目を瞬いてしまった。
「二人共！ この建物はもう持たないわ！ 早く離れて！」
リンちゃんに指示されて、思わず苦笑い。
今から助けに行こうとしていた人物にそう言われるとは到底思わなかったのと、
「アサシン、Aさん、早く！」
シロウ君にも諭されて、アサシンと一言呼べば頷いて
アインツベルンの城から離れるために急ぎ足で走る。
ふと気が付く。
赤いアーチャーと第五次のランサーは？
「詳細は後で話します。今は逃げることに専念してくださいA」
「……わかりました」
セイバーにそう言われたため、今は黙ることにした。
振り返れば音を立てて崩れているアインツベルンの城があった。
ーーーー
お話が一杯になりました。
今後とも本作をよろしくお願い致します。
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - 亜流乃さん» コメントありがとうございます。そうなのです。ようやくお互いある種の再開ができましたので。どうにか完結できるように尽力しますのでお付き合いいただけますと幸いです。ジャンヌになるのも気に入っていただけて嬉しいです(照) (2021年3月26日 19時) (
レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
亜流乃(プロフ) - やっとランサーと!!!!!!!!!こういうチュエーション待って ました！ここまで書いて下さりありがとうございます！これからも応援してます！あと、ジャンヌになる展開も好きです(笑) (2021年3月25日 21時) (レス) id: bff6baca0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ありなさん» お待たせしてしまい申し訳ありません。先行きも少々不安ですが持続できるように努めます。コメントありがとうございます。 (2021年3月19日 18時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
ありな - 続編おめでとうございます！凄く嬉しいです！ (2021年3月18日 19時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» お待たせいたしまして申し訳ありません。持続できるように頑張りますね。コメントありがとうございます。 (2021年3月13日 16時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2021年3月12日 1時
