鬼に気を許す私は、鬼殺隊にいる資格はないのでしょうか？弐【鬼滅の刃】

伍拾玖 ページ17

「」＝影河佐助
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かのSide




さて、みんな往復に行きましたね。


か「あまり、久しくはありませんが、お久しぶりです。

最近の鬼の行動はどうですか？」


「あぁ、そうだな。

鬼の件だが、かなりまずい。バレてきているのがわかるな。今は藤の花があるおかげで襲っては来ないが、近づいているのは確かだ。」

か「そうですか。

あ、偽の書物ができています。」ｽｯ


「うん.......あぁ、これでいい。さぁ、これを戸棚に置いておこう。」


か「これで騙せるといいんですけどね。」

「あぁ、鬼舞辻が見つければわからないが、手下なら十分に騙せるだろう。」


か「手下...ですか。不安です。


もしバレれば、A様が危ないですし。それに、もしもA様の血が取られ分解されてしまえば、どれだけこちらが大変になるか...。」


「それもそうだが、問題はAだ。あいつはかなり鬼に感情を抱いている。

殺すとなればそれなりに大変になるだろう。だが鬼の方はなんとも思っていないだろう。」




それもそうだ。


鬼に感情を抱いているのに、鬼に殺されるとなれば相当精神的ダメージを受けるかもしれない。

A様も一人の人間。


心は、とてもガラスのように弱い。




それに、A様が鬼と仲が良いという事がまだ「鬼殺隊」にバレていない。




どいうことか、それは。


みなに隠していた罪悪感で、ここにいてはいけないのではないだろうかという感情が、彼女を押しつぶし、心臓を貫く恐れがあるから。


そんなことになっては、取り返しがつかない。


だから、絶対に彼女を守らなければいけない。






A様にも、早く伝えなくてはいけない。


このことを。

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