番外編【七夕】緑谷side ページ26
中学3年生の七夕の話。
「星が……綺麗だ」
辺りが静まり返り、星が降る七夕の夜
僕は昔2人の幼馴染みとよく遊んだ公園に来ていた。
今日は地区のお祭りの「七夕祭り」が開催されていて、Aに誘われて一緒に来たんだ。
一緒に来てた珍しく深夜テンションじゃないAに近所のおばさんに心配されてたけど
私そんなに五月蝿い奴だっけ？ってAが言ったら
「アンタは五月蝿さの魂化でしょうが」
っておばさんに言われてた;;
その時に一緒に
この少しの間で変わったね。
そう言われていた。
おばさんの言う「変わったね」は、良い意味でなのか悪い意味でなのか…僕にはわからない。
だけどAがいきなり変わったのは確かだ。
どうしてあの時僕達を見て驚いたのか、どうしていきなり「でっくん」って言ったのか
そんな事を考えながら
暫くの間公園の中をウロウロしたり昔遊んだ遊具に触ってみたり、何だか少しだけ懐かしくて、それと同時に寂しくなった。
『出久は、変わったね』
少しだけこっちを見て、Aが言った。
緑谷「僕だけじゃ無いよ…。かっちゃんも、Aも変わったよ」
『そうだね。客観的に見れば皆変わったのかもしれない。でも私の中で出久とかっちゃんは、私が死ぬ前から変わらないよ』
緑谷「……"死ぬ前から"…?」
僕がそう言うとAは、自分の失言に気付いたように慌てだし「忘れて」と言った。
その時のAの目は、酷く冷たくて何もかも諦めている様な目だった。
何を……Aは何を抱えているんだろう。
「ねぇA『そう言えばかっちゃんも呼んでおいたよ!!』……ええっ!?!｣
か、かっちゃんも来るのか…!!
まぁAはかっちゃんの事大好きだもんね。
チクッ
……？
何だろう、今胸が…
『どうしたの？出久』
緑谷「え、あ…なんか今一瞬胸がチクッてして……」
『えぇえ!?!!大丈夫!?病院行く!?!』
緑谷「あ、大丈夫だよ。ホントに一瞬だったし…」
そう言うとAは落ち着いたみたいで、丁度その時かっちゃんも来た。
爆豪「来たぞ……ってあ"ぁ!?んでデクが居やがるｯ!!!」
『あ、ごめん…私が呼んだんだけど……』
そう言うとかっちゃんは少し舌打ちをした後に静かになって「行くぞ」とAの腕を引っ張った。
チクッ
まただ。
この痛みは何なんだろう…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 935人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜酒 - やばい、挿絵めっちゃ綺麗 (2018年9月24日 16時) (
レス) id: 7715cc5acc (このIDを非表示/違反報告)
藍伊(プロフ) - まるさん» 全然生意気とかじゃないです！大丈夫ですよ！言われてみれば確かにそうですね…笑まぁただ、このお話の夢主ちゃんは色々と隠すつもりは無いんですよね…これ以上言うとネタバレになってしまうのですみません^^;違和感があったのならごめんなさい！ (2018年8月26日 19時) (レス) id: a43a9b4f38 (このIDを非表示/違反報告)
まる - あの……大変申し訳ないんですけど、一話であんなに殺伐としていた主人公が、前世の記憶を思い出したからって急にオタクじみた言動をするの、おかしいと思います。普通前世の記憶って隠そうとしますよね？そこなんか違和感です。生意気言ってすみません。 (2018年8月26日 3時) (レス) id: 778e9b4416 (このIDを非表示/違反報告)
藍伊(プロフ) - まひろさん» ありがとうございます！続編の方でガッカリさせてすみません…。次回にご期待下さい！ (2018年8月23日 16時) (レス) id: a43a9b4f38 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - 夢主が可愛すぎて鼻からケチャップが。 (2018年8月23日 8時) (レス) id: 7de6681971 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍伊 | 作成日時：2018年6月18日 22時
