お迎え ページ23
少しの間、無言が続く。
『...あの、天馬くん?』
天「ん?どうしたの」
『手、離してくれないかな...なんて』
すると彼は悲しそうな目をして、
天「そっか...だよね、嫌だよね」
『えぇぇ......』
うつむく彼を慰めようと顔をのぞき込んだ。
その瞬間、
私の視界は180度以上反転して、ベンチに押し倒されている状態だった。
天「ふふっ...先生、スキ...あり過ぎじゃね?」
そして彼は私に何回もキスをする。
女子なら誰でもこんなイケメンとキスしたいと思うだろうけど、私はそれどころじゃなかった。
天馬くんは、病人とはいえ回復中の高校生男子。
それなりに力はあるし、ましてや女子が抵抗できるくらいの力じゃない。
貴利矢...待たせといた挙句、患者の男子、しかも噂のイケメン患者とこんなことしてたなんて知ったら...
怒るどころの騒ぎじゃねぇ!!!!!!!!!!!
お、怒るどころか...
次の日出勤できねぇ(意味深)
天「先生。いっそのこと、気持ちよくなっちゃう?今...ここで。」
ヒィィ...!!!
またキスされる...
そう思って、目を瞑る。
案の定、私の唇に当たる、天馬くんの唇...
うっすらと目を開ける。
...............
あれ?
『ふ...ん、き、貴利矢!?!?』
キスの相手は、天馬くんではなく貴利矢だった。
私に馬乗りになってる天馬くんの真ん前に、私をまたぐようにして立っていた貴利矢。
九「よっ。どこ行ったかと思ったぜ、お嬢さんよぉ?」
『あ...ごめんなさい...』
九「いや、まぁ...他の患者さんが教えてくれたんでね。...君、先生を襲うとは...いい度胸じゃねぇか」
満面の笑みだけど、オーラが怒りモードだ。
天「...へぇ、橘先生の男?...確かに、橘先生なら好きになりそうなタイプかもね」
九「ルックスだけでAのこと奪おうとすんな。自分からしたら、君もまだまだガキだかんな」
そう言い、貴利矢は私を片腕で抱き寄せて、自分の胸へとおさめた。
九「ってんで、自分らこれからご飯とか行くんで。じゃあな、イケメン高校生!」
天「...諦めないからね、橘先生?」
『貴利矢に負ける気ないならね?』
天「難易度高いなぁ、」
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すずきゃん(プロフ) - いつもありがとうございます!とうとうプロポーズまで書いてしまいました...! (2017年12月26日 22時) (レス) id: 60c2491725 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - すずきゃんさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様ですm(__)mなんてこった(*≧∀≦*)プロポーズ(///∇///)きたぁぁ(〃ω〃)かっこよいです(///∇///)続き楽しみにしてますぅ(*≧∀≦*) (2017年12月26日 21時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
すずきゃん(プロフ) - ですね!楽しみにしています(*^^*) (2017年12月25日 15時) (レス) id: 60c2491725 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - すずきゃんさん» はい(*≧∀≦*)喜んでましたよ(///∇///)あたしは更新を頑張ります(。´Д⊂)なかなかできていなくて(。´Д⊂)お互いに無理しないようにしましょうm(__)m (2017年12月25日 15時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
すずきゃん(プロフ) - リナっちさん» いいですね!娘さんの喜ぶ姿が浮かびます(*^^*) (2017年12月25日 15時) (レス) id: 60c2491725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずきゃん | 作成日時:2017年11月11日 19時