story30 ページ30
．
Aの震えが止まるまで
このままずっと抱きしめてやるつもりだった。
でもAは「ありがと、涼介…」って
ｵﾚの背中をﾄﾝﾄﾝと叩く
．
A「…私ね。泣かないって決めてるんだ」
涼介「…。」
A「私が泣くと…みんなが困るから。」
涼介「そんな事ねーよ…」
A「ううん。だいじょーぶ。
これでも涼介のいない間に少しだけ強くなったよ？」
涼介「…そっか。」
…強がるAに。
逆らうつもりはなかった。
困らせたいわけじゃないからな。
A「…思い通りにはいかないんだね、恋愛って」
涼介「…偉そうにw」
A「なによ。」
涼介「初恋なんだろ？先輩のこと。」
．
A「んー…まぁね。」
涼介「お？その言い方…誰かいたのかよw」
．
「ふふっ」って笑ったAは。
「昔ねー？」って。
A「ちっちゃい頃…よく私をいじめていた子がいたの。」
涼介「ふぅん。」
．
A「私はﾊﾟﾊﾟの転勤で半年くらいそこにいたかなー…。周りはみんなお金持ちの子ばかりでね。
あまり遊んでもらえなかったんだー…」
…Aの昔話なんか初めて聞く。
A「その男の子もね。いっつも私の事”ﾌﾞｽ!!”って呼んでたw」
涼介「まぁ、小学生とかならありがちだよな」
．
A「でも…他の子が”ﾌﾞｽ”って呼ぶと「お前らやめろ」って怒るのw」
涼介「へー…」
．
A「なんでかなーって思ってるうちに次の転勤が決まっちゃって。私は学校を変わることになったんだ」
涼介「ふぅん。」
.
A「その時にね。初めて…お友達の家に呼ばれて。遊ぶって経験したの。
…それがその男の子の家。
すごくお金持ちでね。おやつとか…外国のﾁｮｺとか。
見たことないｹ-ｷとか…すごかったよ」
涼介「それでｷｭﾝとしたの？」
.
A「そーじゃないけど。その時に初めて「好きだ」って言われて…嬉しくて。
「私も好き」って言ったw」
涼介「ｶﾞｷくせー…」
.
A「でもさ。次の日には転校しちゃうんだよ。両想いになったのはたった1日だけ。
ちゅーも、ハグもなしw
…ただ握手したくらいかなー。」
Aは懐かしそうに目を細めてた。
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Milk−T(プロフ) - オムライス不足さん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます。小悪魔の方も是非よろしくお願いします。 (2017年8月18日 17時) (
レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス不足 - 小悪魔ハニーと一緒に読んでます!もうスッゴいはまりました!!更新頑張って下さい!! (2017年8月17日 19時) (レス) id: 48e9a63abb (このIDを非表示/違反報告)
Milk−T(プロフ) - ちさとさん» ｺﾒﾝﾄありがとうﾃﾞｽ。そう言ってもらえて本当に嬉しいです♪甘くて切ない恋を上手く書いて行きたいと思ってますのでこれからもよろしくお願いしますね。 (2017年8月10日 12時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
Milk−T(プロフ) - aya04230829さん» ｺﾒﾝﾄありがと♪ｱﾔちゃんが楽しんでくれて嬉しい。なかなか進められないのよね、なにせ増田さん一筋のお姉さんなのですからwでも友達以上恋人未満の切ない2人。上手く表現したいと思ってます。 (2017年8月10日 11時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと(プロフ) - 毎日楽しみに読んでます！( ^ω^ )毎日の楽しみです（笑）更新大変かと思いますが頑張ってください！ (2017年8月9日 15時) (レス) id: f24cb1887d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Milk-T
| 作成日時：2017年8月2日 15時
