愛してる。誰よりも君を【RYOSUKE.Y】

story22※JUN.M ページ22

松本潤side…









A「別に全然…平気です」









．





Aはﾊﾝﾊﾞ-ｸﾞをﾊﾟﾁﾊﾟﾁと空気抜きしながら
嬉しそうに話す









.


A「時々会って…甘えさせてもらえれば充分です」



松本「…。」









A「…私の作ったものを美味しいって食べてくれて。「A」って名前を呼んでもらえればそれで幸せ。」






松本「…。」









.






A「…私のこと。忘れないでいてくれればそれで…」




松本「嘘をつくな」









.






…ﾎｽﾄをなめてもらっちゃ困る









松本「ｵﾚがどれだけ人を見てきたかわかるか」



A「…。」









松本「お前の何十倍の人と出会ってきたｵﾚに。
嘘が通じると思ってんのか？」





A「…。」









.




松本「お前の…本当の気持ちは違うだろ。」


A「…。」







.






松本「…お前は自分を殺してるだけだ」




A「……だって…」








.





松本「そんなんじゃ…希ちゃんには勝てない」




A「だって仕方ないじゃん‼‼」








.






…Aの本性。





聞き分けのいい…お利口さんでいることが
Aの一番の逃げ道だったんじゃないかな。









さっき…





雰囲気が良かったから
話の流れで色々と聞いた。








小さい頃は

両親の仕事の都合で転勤…転勤。
友達が出来てもすぐにお別れ。









それが辛くて
友達を作らなくなったこと。









誰とも打ち解けず
大人しくしていればそれでいい。


そうすれば悲しい思いも
嫌な思いもしない。






．




多分



本当のAはもっと活発で
甘えん坊で。
いっぱいいろんな人と仲良くなって
みんなに愛されたい









…でもそれをさせてもらえなかった。









それしか知らなかったAを。
殻を壊して出してやったのが増田なんじゃないかな









.









A「どーやっても…希さんには勝てないよ…」

松本「…。」









A「赤ちゃんがいるなんてｽﾞﾙｲよ…」

松本「…。」









.




A「赤ちゃんなんか……」

松本「……」









ｸﾞﾁｬ...っと潰れたﾊﾝﾊﾞ-ｸﾞ。
その先を言わないけれど…Aの本心が見えた気がした。









…Aの気持ちを救い出せるのは。






増田。なのか…

涼介。なのか…









ｵﾚにはまだ分からなかった

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