愛してる。誰よりも君を【RYOSUKE.Y】

story21※JUN.M ページ21

松本潤side…





松本「なにが作りたいの？」





A「んー…ﾊﾝﾊﾞ-ｸﾞとﾏｶﾛﾆｻﾗﾀﾞと…肉じゃが」





松本「ｱﾝﾊﾞﾗﾝｽじゃない？もっとおしゃれな感じの…」






A「いいんです。貴久の食べたいものを作りたいから」









…貴久の食べたいもの。ね…


今どきお弁当作るってどんだけ古風なのw

美味しくておしゃれな惣菜なんかたくさん売ってるのに…。









．





仕方ないかー…

厨房へと案内して、冷蔵庫を開け必要な材料を探してﾃ-ﾌﾞﾙに並べた。







うん、なんとかなりそう。









松本「Aは家で料理するの？」


A「家ではあんまりやらない。…かなw」


松本「得意料理は？」


A「…餃子。」









．







Aは嬉しそうに野菜を洗ったり切ったり。
とても手馴れてるとは言わないけど、全くやっていない訳でもなさそう。









それに、今ｵﾚはAと普通に話ができている









毛嫌いされてる松本潤。だったのに
料理に夢中なAは、まるで近所のお兄ちゃんと話すかのようにいろんな事を話してくれた








.





増田がこの子を選んだ理由…なんとなくわかる









.





真っ直ぐに自分を愛して。


無邪気にはしゃぐ可愛らしさと


守ってあげたくなるような弱さ。


時々見せる笑顔と泣き顔のｷﾞｬｯﾌﾟ…









そしてなにをするかわからない怖さ。









…目が離せないってﾄｺかな。









.






松本「Aー…」


A「なんですか？」









松本「…お前そんなにｲｲｺちゃんしてて疲れない？」



A「ｲｲｺちゃん？」






.






松本「男なんかたくさんいるだろー…。
わざわざ増田と辛い恋愛しなくても良くない？」



A「……。」









.




松本「…運命の人。増田だけじゃないかもしれないぞ？」


A「…。」









.




松本「…楽しい恋愛。したくならない？」


A「…そーですよね。」








．






松本「…。」




A「楽しい恋愛。そっちの方がいいですよね」







．








うつむいたまま。
ﾃﾝﾎﾟよく野菜を切っていくA。









松本「…男。紹介してやろっか。」



A「…松本さん」








松本「ん？」






A「…私…別に大丈夫ですよ。」

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