愛してる。誰よりも君を【RYOSUKE.Y】

story1 ページ1

-masquerade-









伊野尾「ねーﾏｽﾀ-...。」




．






ｵﾚの店。





ｶﾌｪBAR【masquerade】


昼間はお洒落なｶﾌｪ。
夜はﾑ-ﾃﾞｨ-なBAR。




．





水曜定休のこのお店。
ﾏｽﾀ-はｵﾚ。山田涼介。









こいつはﾊﾞｲﾄの伊野尾慧。


最近…大好きだった彼女と別れ…
まだまだ彼女に未練ﾀﾗﾀﾗな大学生。









うちの店には、ｼｪﾌの中島裕翔とｳｪｲﾀ-の知念侑李。
もう1人…なんでもこなす岡本圭人がいる。






.




決して大きなお店じゃない。
団体客がこれば店はｷﾞｭ-ｷﾞｭ-...









でもそれでいい。
大きな店が持ちたかったわけじゃないんだ。





ｵﾚが店を立ち上げた一番の目的は大きな店でも、有名店でも、儲けではなく…








．




伊野尾「ねーってばぁ…」

山田「なんだよ、うるせーなw」

伊野尾「さっきの2人みて。なんとも思わないの⁈」






．



山田「なんともって…なんだよw」

伊野尾「ｵﾚなんか、まっすーにﾔｷﾓﾁ妬けて気が狂いそうだよー…。あーもう‼

きっと今日の夜もｲﾁｬｲﾁｬしちゃってさー…「貴久ぁ//」なんてｴ ｯ ﾁ な声出してさー…」








．




…ﾊﾞ-ｶ。


だから言ったろ、お前にAは早いって。








頭をｸﾞｼｬｸﾞｼｬにして机に突っ伏す伊野尾。
…ｵﾚはそんな時代。とっくに通り過ぎたんだよ。







．



あいつは昔から先輩しか見てないんだ。

それを分かった上でｵﾚはあいつを愛したんだ。









…今も変わらず。









．



伊野尾「ﾏｽﾀ-は…彼女。作らないの？」

山田「…はっ…w」








.




伊野尾「昨日もお客さんに口説かれてたじゃん…ｴ ｯ ﾁｨ系のー…」

山田「…下品系のな。」






伊野尾「ﾑﾗﾑﾗ-...とか。しないの？」

山田「…どーかな。」









.


伊野尾「…女欲しー‼とかないの？」

山田「…今の所は。」








.


伊野尾「ﾏｽﾀ-って…ｹﾞ...」

山田「それ以上言ったら殴るぞ」








.






伊野尾「あーぁ。ｵﾚも本格的に新しい恋。探そうかな…」

山田「おぅ、しろしろ。ﾗｲﾊﾞﾙが1人減るー♪」









…茶化すとムキになって怒る伊野尾。
「なんかﾑｶﾂｸ-...」って言いながらｸﾞﾗｽをｶﾀｺﾄと揺らしていた。









…新しい恋。か…。

story2→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す