二十二話 (名前)side ページ25
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私が鴉を信じられなかったのは、後にも先にもあの時だけだった
心のどこかで、信じきっていたの
一回死にかけだった時、死ななかったからかな
普段の任務とは比べ物にならないほど危険性が高いって、分かってたはずなのに
私、何してるんだろう
散々傷つけて、盾になるとか言っておきながら一つレベルの低い鬼と戦って五体満足で生還して
非道いよね、私
鬼になっててもよかった
いや、鬼になっててくれた方がずっとずっと良かったかもしれない
鬼になったら、人を殺す前に首を切って、同時に自分の首も切れるから
首を切れなかったら、駄目な私を
ねえ、鬼さん
なんで悪いことばかりしてきた私は殺してなくて、良いことばかりしていた彼は殺すんですか?
目眩で気が狂いそうになる
あゝ、酸素が薄い
さっき氷、吸っちゃったのかな
もう、辛くて辛くて吐きそうなの
苦しいよ、無一郎
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だめだ
罪を償わないと
彼の代わりをすることで償えるとは微塵も思ってないけど
彼がやりたかったことなら、誰にだって渡しちゃダメだ
もう私と無一郎の間にある繋がりはこれしかないから
彼の代わりなんて無理だけど、ずっと見てたから。何をしてたかは知ってるから。
今日は頑張るから、
ゆっくり休んでね、無一郎
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月22日 10時) (レス) @page22 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
天羽ステラ(プロフ) - コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年10月13日 19時) (レス) id: f35bb53857 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年10月6日 19時) (レス) @page1 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天羽ステラ | 作成日時:2021年10月3日 18時