十七話 ページ20
・
「あのとき無一郎と私に痣が出ていなければ、多分死んでいたし。
それに、死ぬのは老衰だから、きっと幸せなまま死ねると思うの。
「Aさん…
「でも、死ぬなら無一郎と一緒に死にたいなぁ。私達誕生日も近いし。
炭治郎くんも、あんまり気に病まないようにね。発現したらもうどうしようもないんだから、悩むだけ無駄だよ。
ああ、そうだ。柱稽古って知ってる?
「?なんですかそれ。
「うーん、まあ、傷が完治してからのお楽しみかな。覚悟してよ!
「?はい!
・
稽古は本当に大変だった。
Aさんの稽古は無一郎くんの次で、受け身の訓練だった。木刀を持って、丸腰のAさんに転ばせられ、すぐに起き上がるものだ。
でも、Aさんは一回見たものを忘れない能力があり、ひたすら苦手な方向にのみ転がされた。
Aさんが転ばせに来るのを避けれたら合格らしいが、気配がほんとになくて、全然避けれない。
そして暇になった無一郎くんがたまーにやってきてはAさんに気を取られている俺たちを木刀でぶっ叩く。
そして何より。
「早く合格してよ。君みたいなクソな人間に無一郎と過ごすはずだった時間を使ってると思うと嫌になるから、早くクソを脱して。
「え?大丈夫?君どっか怪我してたっけ。そっかー、怪我してるのか。でなきゃこんな攻撃とも呼べないもの避けれないわけないもんね。
「君盲目だっけ?目の前にやってきてあげたのになんで気が付かないの?
とにかく毒舌。どうやら人格形成の時期を無一郎くんと一緒に過ごしたかららしい。(宇髄さん談)
そして俺らは無一郎くんのところでぼろぼろになった精神と体を更にえぐり取られ続けた。
今まで美人という噂でしか知らなかった人に期待を寄せていた人は…屍みたいだ。
しかし、一週間ずっと鍛錬しているとAさんが狙っているところがピリピリしてきて、一回だけ避けられた。
そしてなんとか合格したあと、Aさんがやってきた。
「炭治郎くん、階級は?
「ええっと…丙です!
「じゃああと一つだね。継子の話、考えてくれた?
「はい!お受けしたいと思います!Aさんは強いし、俺の呼吸に若干似ているので!
「そっか。楽しみにしてる!
こうして俺とAさんの柱稽古は終わった。
無の呼吸は、すべての呼吸の融合で最も癖がないため日の呼吸に一番似ています。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
116人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月22日 10時) (レス) @page22 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
天羽ステラ(プロフ) - コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年10月13日 19時) (レス) id: f35bb53857 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年10月6日 19時) (レス) @page1 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天羽ステラ | 作成日時:2021年10月3日 18時