にじげん ページ8
リビングの中を改めて見回す。
あのときは冷静な状態じゃなかったからわからなかったけど、あの親は結構インテリアに拘る人だったようだ。父なのか母なのか、または両方なのかは今となっては分かり得ないが。
壁に掛けられたコルクボードには、あの親二人の写真が数枚貼ってある。その下に一枚隠れているようだが、どうも見えない。めくればいい話だが、身長故に届かない。写真一枚見るのに、わざわざ椅子を持ってきて乗ってめくる、なんて手間をかけるのもバカバカしい。
すぐに視線を外し、他へと移した。
テーブルは家族用と思われる大きさで、囲むようにチェアが四つ。テーブルとチェアがセットになっているものだったんだろう、色味と材質が同じだ。
テーブルの上には、家電のリモコンやら、雑誌やら、メモ帳とペンやらが置かれていた。
窓の近く、ソファのある付近は、……今はまだ行きたくない。
とりあえずチェアに腰掛け、メモ帳とペンを手に取る。塚内さんにもらったメモを隣に置いて、現状を整理することにした。
まず私は、何故ここにいるのか。
私は一応、高校生だったはずだ。高校に入ったばかりで、いじめを受けていた中学とは違って、それなりに楽しく過ごせていた、いわゆる華のJKとやらだったはず。
それが、何らかの理由で死んでしまい、何らかの偶然で記憶が残ったまま転生して、何故か次元すら跨いでしまったと？
……いやいやいや、あまりに無理やりなこじつけすぎるし、あまりに非現実的すぎる。
先ほど塚内さんには「この世の中何でもアリ」とか言ってしまったけれども。
三次元から二次元の世界へ転生するだなんて可能なのか？ 何故キャラクターの体に私が入っている？
矛盾だらけ。疑問に思ったその場では理解したフリをしていても、結局理解はできていないんだからこうして今悩む。思えばミスターに会ったときから矛盾だらけじゃないか。
訳が分からなくなって、メモ帳にペン先を押し付けてぐるぐると円を描いた。これをすると何故か落ち着くのだ。
「……とりあえず、わかることを」
自分で自分に指示をするように呟く。
メモ帳を一枚めくり、新たな紙に今わかることと不確定事項、訳が分からないことの三つに分けて書くことにした。
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カナ - トガちゃんの成り代わりは私得ですね。笑更新頑張ってください。 (2019年1月29日 23時) (
レス) id: 270e06f60b (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ@無理ゲーはパス。 - ツインテトガちゃん可愛い (2019年1月14日 14時) (レス) id: e44d61dba0 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 成り代わり！しかもトガちゃん！もう大好きが勢揃いで嬉しいです！更新大変だと思いますが頑張って下さい！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
ハムぴょん - ああ面白いぃぃ！！！とがちゃん好きだから嬉しい！更新頑張ってください！！！！！ (2018年12月17日 21時) (レス) id: e2495abf65 (このIDを非表示/違反報告)
愛と正義 - めちゃ面白いです！！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: 270e06f60b (このIDを非表示/違反報告)
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