結果 ページ24
出久くんが、投げた。
二投目、指先に力を集中させ、腕全体を壊すことなく、投げた。
結果の数値は、原作と同じ。
「やっとヒーローらしい記録出したよー！」
「指が腫れ上がっているぞ。入試の件といい……おかしな個性だ」
「スマートじゃないよね」
近くにいた、麗日ちゃん、飯田くん、青山くんの三人が言う。
その隣の爆豪くんは、今にも走り出しそう……いや、走り出した。
そして、すぐに消太くんの白い捕縛布に捕まる。
「んだこの布固っ……‼」
「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ “捕縛武器” だ。ったく、何度も “個性”使わすなよ……俺はドライアイなんだ」
見たものの “個性” を消す “個性” に、ドライアイ。非常に勿体ないが、それは強個性を授かった故の欠点かもしれない。
「時間がもったいない。次準備しろ」
“個性” を解除し、捕縛布から爆豪くんを解放しながら言う消太くん。
ざわついているまま、みんなが動き出した。
腫れ上がった出久くんの指は、やっぱり漫画やアニメで見るのとじゃ全然違って、見ているこちらも痛くなってくる。
傷を受け持つことも癒すこともできないのが、なんだかむず痒い。
「んじゃパパッと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」
全ての種目を終了し、一箇所に集まった。
消太くんによる結果発表というわけだが。
「ちなみに除籍はウソな」
みんなの目が点になった。
「君らの “最大限” を引き出す、合理的虚偽」
「はぁー‼‼⁇」
ハッ、と嘲笑うように告げた消太くんに、みんなが驚きの声を上げる。
「あんなのウソに決まってるじゃない……ちょっと考えればわかりますわ」
「ほんとにそう思う？」
一人、わかっていたように、驚いた声をあげた生徒たちを横目に見る女子生徒、八百万ちゃんに問う。
「それはどういう意味ですの？ この “個性把握テスト” と銘打っているからには、目的はそのまま、個性の把握。つまり、ここで除籍するには時期尚早だと……」
「消太くんは、見込みが無いと判断すればほんとにやる人です。油断はダメだよ、例え推薦入学でもね」
「…………⁉」
同じ時期に入って、切磋琢磨していくはずだったの仲間が次々といなくなっていくのを目の前で見てきた分、原作ではA組に除籍された者がいなくても、いつか、誰かが忽然といなくなってしまうのではという、不安に苛まれるのだ。
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カナ - トガちゃんの成り代わりは私得ですね。笑更新頑張ってください。 (2019年1月29日 23時) (
レス) id: 270e06f60b (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ@無理ゲーはパス。 - ツインテトガちゃん可愛い (2019年1月14日 14時) (レス) id: e44d61dba0 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 成り代わり！しかもトガちゃん！もう大好きが勢揃いで嬉しいです！更新大変だと思いますが頑張って下さい！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
ハムぴょん - ああ面白いぃぃ！！！とがちゃん好きだから嬉しい！更新頑張ってください！！！！！ (2018年12月17日 21時) (レス) id: e2495abf65 (このIDを非表示/違反報告)
愛と正義 - めちゃ面白いです！！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: 270e06f60b (このIDを非表示/違反報告)
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