第３７話 ページ39
手に入れた紙幣を持って緑の自動販売機の前に戻った
この自動販売機は千円自販機
「水もジュースも全部１０００円だぜ！？すげーな！どんな味すんだよ！」
紙幣の挿入口に千円札を入れてみた
ボタンを押していないのにガコンッと音がした
取り出し口から左手が落ちてきた
「うおっ！･･･それ、人形の手か！？」
手に持ってみるとズシリと重みのある左腕だ
「やたらリアルなんだよなぁ･･･いい加減にしてほしいっつの･･･」
指先を弄ってピースサインを作って遊んでみた
関節は見えないが、モデルハンドのように自在に動くようだ
「お、俺が持っておきます！俺だって男見せるッス！」
意気揚々のジョーに人形の腕を渡すと俺たちは遊技場に戻ってきた
相変わらずダーツボードしかない殺風景な部屋だ
「おっ！ここでダーツできるんじゃないか！かっこいいよなー。ダーツとかビリヤードって」
「俺はやらんからな。サラ、投げてみなよ」
俺はサラにダーツの矢を渡した
サラはダーツボードの前に立つと緊張させた面持ちでダーツを構えた
「やあぁっ！！」
掛け声とともに投げられたダーツは強風によって穴に落ちた
「やっぱダメじゃん」
やっぱりクソゲー
「お･･･おい、いいのか･･･？手がかりじゃないのか･･･あれって･･･」
俺たちは食堂に戻ると、またダーツが置かれていた
ダーツを手にして遊技場で悩んだ
普通に投げても刺さらないなら、普通じゃない投げ方
野球投げ？ダーツ場でやると追い出されるやつ
手で投げられる強さだと風にあおられて落ちてしまう
「あ、もしかして」
俺はサラからダーツを受け取るとリボルバーに装填した
「え？もしかして銃で撃つんすか？」
「物は試しだろ？まぁ、見てろ」
俺は銃口をダーツボードに向けた
銃口から発射された矢はダーツボードに命中した
『おめでとう！おめでとう！見事に的に命中しました！』
どこからか祝福する声が降ってきた
『命中させたアナタには豪華景品が贈られます！穴をのぞいてみてください！』
ダーツボードの前の穴を覗き込むと手の届きそうなところに何かがあった
左足だ
「わっ！！ビビッ･･･てない！ビビッてねーぞ！オレは！」
「ビビったんだろ？わかりやすいね〜」
「これで全部･･･ですよね」
両腕、両足、頭、胴体。これですべてがそろったことなる
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
