第３０話 ページ32
「あとはジンさんに任せるッス！信じてますからね！」
ジョーは眩しいほどの笑顔を見せた
「それでは席に着きましょうか」
カイの一言で残りの４人は席に着いた
俺は鉄格子の向こうのサラから拳銃と９発の銃弾を受け取った
「さっき、勝算があるって･･･」
「ああ、絶対に大丈夫だから」
「頑張ってください。信じてますから」
サラは震えた声で激励した
振り返ると人形に並んで生身の人間が並んでいる異様な光景が目に入った
「いやードキドキすんなー！信じてますよ、ジンさん！」
「おまわりさん、死ぬのは嫌だから頑張ってね」
「頼んだぜ、ジン！お前さんならきっとできる！」
「大事なことはパニックにならないことです」
口々に俺を励まそうとしてくれている
大丈夫、絶対に大丈夫だ
俺は絵画の男に話しかけた
『よう、長かったな。これからルール説明をしてもいいかい？』
「ああ」
『あんた、さっきこの部屋で銃と弾丸を見つけたよな？そして、別の部屋でダミーの弾丸も見つけたはずだ。実弾は３発、ダミーは６発あるよな。合計９発の弾丸をこの銃にセットできるワケだ。その９発の弾丸を全員に･･･つまり、人間か人形に好きな順で撃ち込んでくれ。なおセットした弾丸は時計回りに発射されていくが･･･全弾セットした瞬間、弾倉は自動で回転して止まる！つまり、どの弾からスタートするかは謎だ！すべて撃ち込んで人間が全員生存してりゃあ、あんたの勝ちさ！名付けて"ロシアンルーレット"！･･･そのまんまだな』
「なるほどね」
リボルバーと聞いた時点でロシアンルーレットだろうとは思っていたが、これなら勝てそうだ
『よーし！それじゃあ始めよう！まずは好きなように弾丸をセットしな！』
３発の実弾と６発のダミー弾
上手く弾を込めれば、シャッフルされたとしても次の弾を判断できるはず
俺は予め用意しておいた順番に銃弾を込めた
『それで決定か？よーし、弾倉を銃にセットしな！』
リボルバーに弾倉をセットした
『それじゃあ銃の弾倉が回転するぜ！』
それを合図に弾倉はシャカシャカと音を立てて回転する
少し経つと自然に弾倉は止まった
『止まったぜ。さあ好きなヤツを順に撃っていきな！おっと、もちろん同じヤツを撃ったり、的に相談なんかしたら反則だぜ！なあに、たった三発だ。簡単なゲームだろ！』
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
