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自宅



「んでねぇ、きょもったらさあ、その女の子俺に押し付けるわけよぉ、」


『ちょっと、田中くん飲み過ぎ!』


「一段とうるせぇなぁ、」


Aさん不足!と急に連絡をしてきた田中くん。
北斗となぜかふっかさんとわたしの家で軽く飲み会。


大学で同じきょもさんの話を嬉しそうにしている。



「Aさんはぁ、師匠といい感じなのぉー?」



「いつのまに、深澤くん師匠になってんだよ。」



「師匠は師匠なの!」



『ふっかさん、優しくて頼りになるよ?』



「おっ、俺、モテ期来た?」



「来てねぇよ。」



「おい、訂正しろ。」



笑えるこの環境がすごく居心地が良くて、気づけば数時間が経過していた。



日付も変えそうになった頃、北斗が田中くんをふっかさんはお友達を呼んで帰っていった。



部屋を片付けて、お風呂に入ってテレビを見てぼーっとする。



明日はお休みで、寝る時間を気にせず、深夜テレビを身漁る。



芸人さんの番組が終わってドキュメンタリーが始まった。



スマホでネットニュースを見ながらテレビを見ていると、



「今日のゲストはデザイナー兼モデルのジェシーさんです!!」



と人気司会者の声が聞こえた。



気づけば凝視していて、誰もいないのに少し焦ってしまった。



生い立ちから今の仕事、プライベートの話を紐解かれている。



「あれ、ジェシーくん、さっきのおうちVTR、2個ずつものがあったけど誰か一緒に住んでるの?」



「えっと、友人が心休まる場所にしたくて、用意してます。」



「あっ、じゃあ、モデル仲間さんとか?」



「切り込みますね、」



優しく笑う彼が画面に映る。



「大事な人です。誰かは秘密ですけど。」



固まって動けなかった。VTRが静止画になってカップを映されている。



Aさんは白っぽいから!と彼とお揃いのマグカップ。



気づけば次の話題になっていて、彼がどんな仕事をしているのか食い入るように見ていた。



デスクワークばかりかと思っていたが、雑誌にも取り上げられていたり、気取らない人だったなと振り返っていた。



あなたのことで頭が埋め尽くされていた。

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作者名:エリンギ | 作成日時:2020年7月28日 17時

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