優しすぎるあなたは。 (ページ13)

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？家

「それで、俺の家に来たわけ？」

『だって、どうすればいいのかわかんないから…』

「とりあえず、スマホの通知うるせえ。」

『あぁ、、ごめん、』

ずっとピコンと、鳴り続けているスマホの電源を落とす。

「で？俺の家、堪能しすぎじゃない？」

『だって、このソファ居心地いいんだもん。』

しばらくすると、また違うスマホが鳴り続ける。

「次は俺かよっ！！」

『ごめん、』

「んで、どーすんの？」

『あ、それで、しばらく松村さん家に居候をと考えてまして…』

「嫌。」

『ねー！！お願い！帰れない！！』

「知らないし、俺前にお前に忠告したよな。」

「居酒屋で、幸せを奪わないでっ！とか叫んでたのはどこのどいつ？」

『それは、』

「てかいいじゃん、告白受け入れたら。断る理由なくない？前のことも乗り越えたんでしょ。」

そうなんだけど。都合が良すぎるじゃん。

乗り越えたから、あなたといるって。

どれだけ、、彼を縛ってたと思うの？

北斗ならわかるでしょ。

身勝手なのもわかってるでしょ。

「申し訳ないけど、ここには置いてやらない。てか、俺が持たない、人と住むとか無理。たとえ樹でも無理。」

『ねえっ！！人付き合いよくなったって前言ってたじゃん！！』

「ほら。スマホ重くなるから、さっさと返事して帰れ。」

今も通知が溜まり続けてる。

しばらく沈黙の時間が流れて、

北斗のスマホの着信音が鳴り響く。

『…出なよ、』

誰かわからないけど、そういうと、

「…はい、…あー、そう。うん。」

話し始めて、しばらく会話が続き、

「んで、髙地は本社に行ったわけ？あー、え、部長確か出張だったわ。…うん、そー、」

1人の名前に心臓が止まりそうになる。

乗り越えたんでしょ？

乗り越えたのかな。

ああ。手が。震えてる。

「…おい、お前大丈夫か、」

電話を切り終わった北斗に肩に手を置かれる。

『…はぁはっ、、はぁ、』

うまく呼吸ができない。

「A、ゆっくり息しろ、大丈夫だから、」

『…っ、はぁ、』

「…っ、いていいから、大丈夫だから。しばらくうちにいろ。」

情けない。

なにが、

縛ってるだ。

どれだけの迷惑を、

もう嫌だ。このままいなくなりたい。

そう思いながら、目を瞑った。