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『いらっしゃいませー』



わたしは、ジェシーくんの会社が運営するアパレル のお店で働いてる。



「Aさん、納品の確認お願いします。」



小さなお店で、いつもシフトは2人体制。



『はーい。』



ピンクの髪の毛のバイトくんは、わたしと同じ歳だけど、わたしは短大を卒業したから彼の上司で、でも、変な感じ。



お客さんが減る昼過ぎ、レジ金の確認のために作業してると、



「Aさんって、彼氏さんいるんですか?」



『いないよ?』



「えー、いそうなんすけどねー」



『田中くんこそ、可愛い彼女いるんでしょ?』



「俺、こう見えても、男の友達しかいないんすよ。」



『信用できないね、その言葉。』



彼氏か。



「あれ、憧れるんすよ、女の子と同棲!帰ってきたら待っててくれるの味ってみたい。」



『はいはい、わたしは流れ星じゃないから、ほら、棚のお洋服畳み直して?』



「はぁい。」



帰ってきたら待っててくれる。ね。









『ただいま。』



「おかえり、Aさん。」



『いい香りするね。ご飯作ったの?』



「今日時間あったからがんばったよ。」







『…いつもやってもらってるな。』



ぼそっと呟いたはずなのに、



「えっ!?なに!!Aさん呼んだ!?」



ピンク野郎はほんとにうるさい。



『お店で叫ばない!』

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作者名:エリンギ | 作成日時:2020年7月28日 17時

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