2 ページ2
店
『いらっしゃいませー』
わたしは、ジェシーくんの会社が運営するアパレル のお店で働いてる。
「Aさん、納品の確認お願いします。」
小さなお店で、いつもシフトは2人体制。
『はーい。』
ピンクの髪の毛のバイトくんは、わたしと同じ歳だけど、わたしは短大を卒業したから彼の上司で、でも、変な感じ。
お客さんが減る昼過ぎ、レジ金の確認のために作業してると、
「Aさんって、彼氏さんいるんですか?」
『いないよ?』
「えー、いそうなんすけどねー」
『田中くんこそ、可愛い彼女いるんでしょ?』
「俺、こう見えても、男の友達しかいないんすよ。」
『信用できないね、その言葉。』
彼氏か。
「あれ、憧れるんすよ、女の子と同棲!帰ってきたら待っててくれるの味ってみたい。」
『はいはい、わたしは流れ星じゃないから、ほら、棚のお洋服畳み直して?』
「はぁい。」
帰ってきたら待っててくれる。ね。
ー
『ただいま。』
「おかえり、Aさん。」
『いい香りするね。ご飯作ったの?』
「今日時間あったからがんばったよ。」
ー
『…いつもやってもらってるな。』
ぼそっと呟いたはずなのに、
「えっ!?なに!!Aさん呼んだ!?」
ピンク野郎はほんとにうるさい。
『お店で叫ばない!』
576人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エリンギ | 作成日時:2020年7月28日 17時