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「おはよう。Aさん。」



『おはよう。』



寝室から出ると、コーヒーを入れてる彼。



「ミルク入れる?」



『今日はブラックで。』



「あ、じゃあ、今日は大事なお仕事の日だね。」



年下の彼は、毎朝コーヒーとわたしが昨日買ってきたパンを出してくれる。



いつも、テンションが高くて、笑ってばっかいる彼は、在宅ワークのデザイナーさん。
大学卒業後、大手の企業に就職して、その界隈では有名。



わたしは、派遣社員。



彼の方が稼いでいるし、わたしよりも大事なお仕事が多いけど、家にいる時いつもわたしの気をかけてくれる優しい彼。



料理は得意じゃないからといつもコーヒーを入れてくれる。



お昼ご飯は、仲良しの慎太郎くんとお知り合いの宮舘さんのカフェに行っているみたい。



でも、わたしたちは、









恋人関係ではありません。




それもこれも、彼が優しすぎるから。




優しすぎるあなたは、いつもそうなんです。

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作者名:エリンギ | 作成日時:2020年7月28日 17時

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