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episode#4 ページ48

けどまぁ、リアルの彼氏にまで強要しようとは思わなかった。

こんな恥ずかしいこと、誰もしたがらないだろうし好きな人の嫌がることはしたくない。

この性癖は誰にも言わず墓場まで持っていこう。

そう決めていたのに…



「そーなんだ…」

「…」



よりによって一二三くんにバレてしまうとは…親にも言ってないのに。

ドン引きしたよね…自分の彼女がこんななんて。

一二三くんは周りに沢山可愛い女の子がいるし別れられても可笑しくないか…

彼を失うのは物凄く惜しいが、仕方ない。



「Aちゃんはさ…俺っちとこーゆうコト、したい?」

「へっ…い、いや…流石にそれは…」



まさかそう聞かれるとは思わなくて思わず言葉につまる。

そりゃまぁ、考えなかったわけでもないが…先程述べた通りリアルの彼氏にまで強要はしたくない。

墓場まで持っていくんだ!!

そう思っていたのに…一二三くんはとんだ爆弾発言を残す。



「俺っち…Aちゃんとなら、いいよ…?」

「…ん?」



思わず聞き返す。

一二三くんはもー!恥ずかしいから何度も言わせんなよぉ…と顔を赤くして言っていた。



「この…(ピー)するやつとか(ピー)するとか…」

「一二三くんそれ以上その綺麗なお口から汚い言葉を言わないで…!!」

「俺っちやったことないから、上手くできるかわかんねーけど…」

「…ひ、引いてないの?」

「ん?引いてねーよ?ちょっと吃驚しちったけど、全然へーきっ!!」

「ひ、一二三くんっ…!」



伊弉冉一二三くん…貴方が神かっ…!!

私には今、彼の後ろに後光が射しているように見える。

恥ずかしそうにはにかむその表情がお美しい…

私の特殊な性癖を理解し、更にはそれを叶えようとしてくれるなんてっ…!!

しかし、いくら本人からお許しを得ても流石に一二三くんにそんなことできない…

一二三くんとは清いお付き合いをしたいのだ。



「ありがとう一二三くん…でも大丈…んっ!?」

「んっ…!」



大丈夫…そう言おうとしたところでなんと、彼は私にキスをしてきた。

勢いが凄くて歯と歯がぶつかってしまい少し痛い。

彼がこういうことに慣れていないのが分かる。




「ごっ!ごめんね!?痛かったよね!?」

「…いや、大丈夫だけど一二三くんキス…」

「あっ…で、できちった…Aちゃんと、ちゅー…」




気づいてなかったのか!?

自分がしたことを自覚した一二三くんは自分の唇を指で抑え、顔を真っ赤にしていた。

は?可愛いかよ…





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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時

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