episode#4(※) ページ43
「ねぇ、独歩さん…」
「ヒッ…」
耳元で囁かれ、身体中がゾクゾクする。
まだ、なにもしてないのに…体が熱くて、息も自然と荒くなる。
「ぉ前が、全然手ぇ出して…こない、からっ…」
「え…」
「俺には、そんな魅力無いのかもって不安になって…」
そこまで言って再び目から涙が流れた。
あれ、俺ってこんなに涙腺弱かったか…?
するとAの口からはぁ、と言う溜め息が聞こえ、それに体がビクッと反応する。
そうだよな、俺ってメンドクサイ男だよな…俺は俺は俺は。
そうやってまた悪い癖を発動しそうになったとき、何を思ったのかAは俺の目から流れる涙をペロッと舐め取った。
「ヒッ…!!」
「ごめんね独歩さんっ…」
「ちょっ…待てAっ!!」
突然足と背中を支えられたと思ったら、そのまま横抱きにされた。
そのまま歩き出し、どこにいくのかなと思っていると、すぐ近くにあったAのベッドに優しく置かれた。
「独歩さん…」
「っ…」
Aは座る俺をそっと押し倒し俺の顔の横にその手を置く。
もう完全に逃げられない状態になった。
心なしかAの息も少し荒い気がする…
「さっきの…俺に手出して欲しかったって解釈で、いいの?」
「っ…」
「自分に魅力無いって、本気で言ってる…?俺、結構我慢してたんだけどなぁ…」
「な、なんでっ…」
「独歩さんに嫌われたくないし、痛いことしたくないし…」
「そんなことっ…」
「でも、独歩さんが望んでくれてるなら…俺、もう我慢しない…」
ギラついた目で此方を見るAは、普段の奴からは想像できない。
こいつ、こんな顔も出来るのか…
「もう一度聞くけど、さっきの話…本気にしていい?」
「Aっ…」
「何も言わないなら、都合のいいようにとっちゃうよ?」
「っ…勝手に、しろよ」
「っ!?…優しくしますっ」
そう言って、お互いそのままキスをした。
その後のことは…まぁ、想像に任せる。
今日のチャレンジ:【彼シャツ】
‐‐‐‐‐
【オマケ】
「あっ、そう言えば…勝手に進んでたけど下、嫌ですよね…?」
「え…」
「俺、相手が独歩さんだったらどっちでもいいんで…上します?」
「っ〜!!お前…ここまでしといてっ…!!」
「えっご、ごめんなさい!!」
「っ…早く抱けよ、A…」
「はいっ、優しくします!!」
「当たり前だバカっ!!」
「あいてっ」
‐
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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時