episode#4 ページ38
‐
「…〜、これで報告は以上です。」
『そうか、ご苦労であった。』
日が完全に沈み、人気の無い公園で俺はある人物に電話をしていた。
『故郷の暮らしはどうだ』
「お、世間話なんて珍しいですね」
『いいから答えろっ!』
「はーい。そりゃもう最高ですよ?可愛い弟たちに囲まれて、また昔みたいに…皆成長して大きくなったけど、ちゃんといい子に育ってくれてますし!」
『…そうか』
夜の風が頬を撫で、肌寒い。
先程まで鍋の具材の買い出しに行っていた。
早く帰らないと弟たちが腹を空かせて待っているのに…
ちょっぱやに切ってしまおうと思ったが、電話の先の相手はいきなり笑ってきた。
『くっはは』
「…何故笑ってるんです?」
『いや、あの冷徹な男がこんなにも心踊らせているのがなんだか可笑しくてな』
「…」
『常に冷静沈着で油断も隙もない男、山田Aの唯一の弱点が己の弟とは…奴等に何かあったとき、お前はどうなってしま…』
「弟に手を出したら、流石の貴方でも明日の朝日は拝めないと思いますけど?
…勘解由小路無花果さん?」
風が、冷たい…
『何をぬけぬけと…お前ごときが私にどうこうできるわけがなかろう』
「ふふ♪それもそうですね!じゃあ俺、今から弟と鍋パするんで帰りますね!!じゃあね無花果ちゃん!!」
そう言ってスマホの通話を切る。
「はぁ…癒しが足りない」
早く弟たちを充電しないと…
そう思い早足に家へと足を進めた。
‐
180人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時