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episode#3(※) ページ32

目を覚ますと、知らない部屋にいた。


「ん"ん…頭痛い…此処は…」


辺りを見渡してみる。

やはり此処は知らない部屋で、俺は今までこのフカフカのベッドで寝ていたようだ。

不意に、朝の冷たい風が俺の体を吹き抜けた。


「うぅ、寒っ…ってえ?」


服を、着てない?

何故…なんて、頭の弱い俺は考えが一つしか出なかった。


「まさか、遂にやらかした…?」


確か昨日は…お酒を飲んだ気もしなくもない。

もしかしたら酔った勢いで…

なんて最悪な状況が頭をよぎる。

いや待てよ?

先日理由もわからず別れてしまった彼女と仲直りして…って事はないか?

それだったらまだ救いはある!!

コミュ障の俺が見知らぬ女性を襲うなんて酔っていても絶対しない!!…と信じたい。

そう思い再び辺りを見渡す。

すると自分の隣のベッドが盛り上がっているのが見えた。

こ、これだ!!



「大丈夫大丈夫…これは彼女…」



自分に言い聞かせながらそのシーツを捲る。


バッ


「んん…眩しい…」

「え、え…?」

「あ、Aちんおはよー…」

「は、お、おはようございます…?」



シーツを捲ったその先にいたのは、綺麗な金色の髪に、整った顔…今まで嫌というほど見知った…



「Aちん超寝ぼけてるし…ウケるんですけど!」

「い、伊弉冉センパイ…?」


伊弉冉センパイだ…しかもホストモードじゃない…!?


「あっ!もう苗字呼び戻ってるし!!俺っちのこと名前で呼べって言ったろー!?」

「えと、ごめんなさ…」

「昨日はあんなに呼んでくれたのに…俺っち超嬉しかったんだぞ!?」

「っ…き、昨日…」

「あ、やっぱ覚えてない感じ?」



最悪なんですけどー!!っと、話す伊弉冉センパイに頭が追いつかない…

というか伊弉冉センパイも服着てなっ!?



「ホントに覚えてねーの?」

「す、すいません…」

「うーん…あ!Aちんコレ見てみ!!」

「…?」



そう言って伊弉冉センパイは羽織っていたシーツをバサッと取った。



「…ヒィッ!?」

「ちょ!その反応はないっしょー!!コレぜーんぶ…」



"Aが俺っちに付けてくれたのに"

語尾にハートが付きそうな勢いでそう話す伊弉冉センパイ…

その彼の首元には、無数のキスマークが付いていた…





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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時

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