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episode#2 ページ4

「一二三…独歩…寝てる、か?」

「起きてるよA!!」

「一二三…寝ててよかったのに…」

「別に眠くねーし!!それよりA遅くねっ!?」

「ごめん…一二三…」

「もー…仕事頑張るのはいいけど自分のことも大切にしろって!…な?」

「ありがとう…一二三」

「よしよーし、お仕事よく頑張りましたっ!お疲れのAちんをひふみんが癒してやるかんなっ!」




先程の病んだ目とはうって変わり、即座にAのもとへ走りでろでろに甘やかす。


Aは黙って一二三に頭を撫でられている。


その様子を見ているとAが俺に気づいた。




「独歩も…すまない…」

「いや、俺も帰ったばかりだから…別にいい…」

「A!とりあえず座ろ!」

「ああ」




そう言って俺たちはリビングに向かう。




‐‐‐‐




「なぁ、Aは子供何人ほしい?」

「っ…!?」

「子供…?」




一二三にコーヒーを淹れてもらいテーブルを囲んで落ち着いているときあいつはそう言った。


いやいやっ!?聞くなら普通“子供ほしい?“からじゃないのか!?なんでもう作る前提なんだ!!


俺は心の中で突っ込み一人頭を抱える。




「一二三は子供がほしいのか?」

「うん!俺っちとAの子供だったら絶対かわいいしっ!」

「…俺はいらない、かなぁ…」

「え…」




再び一二三の目から光が消える。


おいやめろA!ここは嘘でも乗っとけよ!!


こうなったときの一二三がめんどくさいのはお前も知ってるだろ!?




「ねぇAなんでそんなこと言うの?俺っちのこと嫌いになった…?」

「?それは絶対に無い」

「じゃあなんでっ!!」

「…一二三と独歩、子供ができたら多分、俺に構わなくなる…」

「…」

「自分の子供に嫉妬…したくない、から…」

「「…」」

「…?どうした二人とも」

「A〜ごめんなぁ…俺っちもAが子供にデレデレになっちゃったらヤダッ!!」

「一二三、苦しいので少し力を緩めてほしい…」

「めんごりー!」

「…」





はぁ、お前はそういうやつだよA…


そうやって一二三の地雷を踏み抜いては神回避を繰り返す…


それも…!俺も!巻き込んでなっ…!!





「A…」

「ん、どうした独歩。今日はお前も甘えたか?」

「うわ独歩ちん顔真っ赤だし!!マジうけるんすけどぉ!!」

「うるさいぞ一二三…!」

「…このまま三人で寝るか」




こうして今日も、三十路手前のおっさん…若干一名おばさんは一つ屋根の下眠りについた。





大学生男主×独歩→←episode#1



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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時

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