episode#1 ページ30
俺の職場の先輩や後輩が皆口を揃えて言う言葉がある。
「Aは一二三さんに可愛がられてて良いなぁ」
端から見れば、俺と伊弉冉センパイの関係はそう見えているのだろう。
だがそれは大きな勘違いだ!!
俺は伊弉冉センパイに"嫌われてる"んだ!!
何度もそう主張したものの、ハイハイ…という一言で一蹴されてしまう。
コツッコツッ
高そうな靴の音が、閉店して誰も居ないはずのこの室内で鳴り響く…
あぁ…来てしまった…
「Aくん?またこんな時間まで残って…悪い子だね」
「伊弉冉、センパイ…」
「一二三でいいと言っているのに、どうして君はいつも苗字で呼ぶのかな?」
「あはは…癖なので…もう遅いので、伊弉冉センパイは早く帰られた方が…」
伊弉冉センパイが、少しずつ近づいて来るのがわかる。
俺はずっと伊弉冉センパイに背を向けているから、その距離は正確にはわからないが…
多分、もうすぐ側まで来ているはずだ…
「それは君も同じだろう?手伝ってあげるから、その布巾を僕にも貸してくれるかな?」
「いや、No.1ホストにそんなことさせる訳にわっ…てちょっ!!い、伊弉冉センパイ!?」
「すまない、ちょっと足がよろけてしまってね」
そう言って、俺の背中に抱きついてきた伊弉冉センパイ。
転んだならもう早く離れてくれ!!
何で背中にスリスリしてんの!?
そんな俺の気持ちとは裏腹に、伊弉冉センパイは抱きしめている腕の力を強めていくからもう怖い。
この年にして泣きそうだもん!!
「あ、あの…もう離し…」
「はぁ…Aくん…」
「ヒィッ…」
耳元で名前を囁かれゾッとする。
今ので俺の体感温度5℃位下がった気がする。
「Aくん…今日はもう帰ろっか」
「は、はいぃ…」
このまま残っても、この人は最後まで居座りそうだったので帰ることにする。
一秒でも早く、伊弉冉センパイの居るこの空間から逃れたかった…
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ひふみんはちょっと病ませたい症候群…
誰かわかる人…いません?
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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時