episode#3 ページ25
※もうお付き合いしてる
「貴方はどうせ小生のことを、研究対象としか見ていないのでしょう…」
「え…」
「余はこんなにもAのことを思っているのに…オヨヨ…」
いつもいろんな所から引っ張りだこな彼と久しぶりに休みが合い、こうして渋谷の町を二人っきりで出掛けていると言うのに彼ときたら…
いつもの悪い癖である“興味深い人間を見つけるとところ構わずナンパ紛いなことをする“癖を絶賛発動させていた。(まぁ、ことごとくフラれているのだけれど…)
その光景は何故だか面白くない。
だからわざと、彼を困らせるようなことを言ってみる。
普段からあまり動揺を見せない彼の、此方を振り返り間抜けに口をポカンと開けている姿に少し可笑しくなる。
彼はそのままの体制でなかなか動く様子はない。
ここでいつもの小生の口癖で閉めてしまおうと口を開く。
「まぁ、嘘なんだけどんっ…!!」
「っ…」
「っ…っちょっと!なにやってるんです公衆の面前で!!」
「あ、すまないっ!」
いきなり手を引かれたかと思ったら、そのままキスされた。
この人は本当に、TPOを考えようとしない…
彼の胸を押して少し距離を取る。
すると、一度離れた体を引き戻すかのように両肩を抱かれる。
「私は…僕は、君を研究対象だと思ったことはない」
「っ…!?」
一人称が、僕に変わった。
これは、彼としばらく一緒にいてわかったことだがこれが彼の素のようだ。
「サイボーグの僕は、こんなに人を愛おしいと思ったことやもっと触れたい知りたいキスしたいと思ったことはない」
「…」
「僕の初めては全て、幻太郎君が教えてくれたんだ…」
「A…?」
「さっきはごめん…でも、僕の一番はいつでも君一人なんだ」
「っ…よくそんな恥ずかしいこと言えますね」
「あはは!ならば、僕をそうさせたのはきっと君のせいだ」
“好きだよ、幻太郎“
その笑顔は、いつものおちゃらけた笑みではなくて…
認めたくはないが、自然と顔に熱が集まり出す。
「…小生も、好きですよ」
「……」
「まぁ、嘘なんだけどね?」
「ふふっ、そういうところも可愛いな!幻太郎君は…」
「…何のことでしょうねぇ。ほら、早くしないと時間なくなっちゃいますよ?」
「それもそうだな!残りの僕の時間は全て、君に捧げよう!」
そう言って再び歩き出す。
まだ、顔が熱いことには気づかない振りをして…
‐
夢野先生の口調がわからん…(泣)
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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時