【ヒプマイ】マイクはきだめ集!!!

episode#1 ページ3

今は深夜1時を回っている。


今日もハゲ課長によって増やされた仕事を片付けるため残業してやっとこさ帰ってきたところだ。


夕飯も食べ終え、今は一二三と晩酌をしている。


酒でも飲んでないとやってられん…いやまじで。


今日はAも来るって言ってた気がするが…


人気俳優もこんな時間まで縛られるのか…もしかすると俺より大変なのかもな…


なんて皮肉めいたことを考えていると、おもむろに一二三が口を開いた。





「なぁどっぽぉ…」


「…なんだよ」


「俺っちの腹にさぁ…Aとの子供できなぇかなぁ…」


「ﾌﾞﾌｫｯ……!!!!」


「うわっ!独歩まじできったねぇし!!!俺っちにまでかかったじゃんかぁ…」


「お前が!!変なこと!!言うからだっ…!!!」


「別に変なことじゃないっしょー!?」





プンプンと怒る素振りをする一二三。


おいやめろ。29歳のおっさんがやっても可愛くない。





「だ、大体なんでお前が産む側なんだ…!」


「だってAに痛い思いさせたくねーし!それに…」





そこまで言うとスッと目に光がなくなった。

こ、これは…






「優しいAは俺っちに子供ができたら絶対に俺っちから離れられなくなる…」


「いや、Aはそんなことしなくても…浮気とかは、しないと…」


「そんなこと知ってっし!でも、もっと…もっともっとAと一つになりてーから…」


「ひ、一二三…」






一二三はたまに、変なスイッチが入る。


世間一般で言うとヤンデレ?というやつに入るのか?


とにかくAに対する愛が重い。


いつからそうなったのか、何故そうなったのか…俺は知っているが長くなるので此処では言わない。


…と言うかA!!!早く帰ってこいよっ!!!


この状態の一二三と二人きりは居心地が悪いんだよ!!!


大体、今一二三がこんなになったのだってAのせ…いや、俺のせいなのか?





ｶﾞﾁｬｯ




「「っ…!!」」








俺まで負のスパイラルに陥ろうとしたとき、タイミングよく玄関のドアが開いた。






‐

episode#2→←男装俳優女主×どひふど

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す