君の背中 【赤羽業】

入浴の時間 ページ44

今日の事件により私とカエデと神崎さんと奥田さんは仲良くなることが出来た





｢Aー！お風呂入ろー？｣



お風呂セットを片手に声をかけるカエデ


｢うん！今行く！｣





それに対し急いでお風呂の支度をし大浴場へと向かった
私たちが泊まっているのは古きよき旅館って感じのところで1階に男女で別れた大浴場がある









｢はぁぁぁぁぁ…沁みる…｣






｢Aちゃんおばあちゃんみたいな事言ってるね｣




そう微笑む神崎さんはとっても美人だった




｢今日大変でしたね…3人ともお怪我はありませんでしたか…？？｣



奥田さんが私の顔を覗き込むようにして聞いてきた




｢私は平気だよ！それより助けに来てくれてありがとう｣




そう言うと奥田さんの目に安心の色が入ったのがわかった


すると突然、私の方をじとっとカエデが見つめてきた





｢…？？どうしたの？カエデ のぼせた？？｣




でもカエデの顔色はあまり変わらない
どうしたんだろう
すると重々しく口を動かし出した





｢…脱がされかけた時見えたんだけど、、私よりあるよね！？！？A！！！｣




恨めくような目で私を問いつめてくる
私には何をそんなに恨めしく思ってるのか分からなかった



｢はっ！？なんの事言ってんの！？ねぇ！｣




そう聞き返すとざばっと立ち上がり手を構える




｢ここの脂肪の塊のことじゃぁぁぁ！！！｣




そう言うとカエデは私に飛びついてきた




｢ぎゃぁぁぁああっっ！！！！｣



神｢Aちゃん！！！｣
奥｢Aさん！！！！｣




2人の私を呼ぶ声と私の叫び声とカエデの奇声、そして色気のない私の声は水の奥底へ響いていった






はぁぁ………なんでお風呂で疲れないといけないんだ……
あの後私は落ち着きたいからと3人を見送り1人で入った
私はクタクタになりながら1度部屋へ向かう



すると





杉｢やっぱり神崎さんが1位かーー｣





という声が聞こえ、私は少し気になりそーっと隣の男子部屋の方に耳を立てた

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