君の背中 【赤羽業】

修学旅行の時間 ページ34

今日はいつもよりみんなの空気がふわふわしている
それもそのはず…修学旅行の班決めをするから


｢知っての通り、来週から京都2泊3日の修学旅行だ 君たちの邪魔をしたくないがこれは任務だ｣


…っていうことはあっちでも暗殺するのか


｢君たちは回るコースを班ごと決め奴はそれに付き添う予定だ｣


なるほど…いつもより異質な暗殺にするみたい


｢そのため暗殺向けのコース選びをよろしく頼む｣


そう烏間先生は私たちに言うと教員室へ戻っていった


｢うーーん…班かぁどうしようかな｣



｢Aは俺と一緒じゃないの？｣




私が悩んでいるとカルマは当然でしょと言わんばかりの顔をしていた




私｢え？ いや、カルマがいいなら私もカルマと一緒がいいけど…｣




すると私の近くにカエデが来た



茅｢ねぇA！一緒の班になろうよ！Aとスイーツツアーしたい！それに渚もいるからカルマくんも来れるし！｣



｢うん！私も京都の抹茶スイーツ食べたい！カルマは？｣



｢いいよ、渚くんもいるならそっちの班がいいし｣



｢それで今のところのメンバーは？｣



｢えっと、渚と私と杉野くんとカルマくんとAと奥田さんかな｣


｢それだと足りなくない？人数｣



すると近くにいた杉野くんが



｢クラスのマドンナ！神崎さんでどうでしょう！｣


と少し鼻息を荒らしながらやってきた



神崎さんかぁ
すごく美人でこのクラスの中だと優等生って子でまさに大和なでしこだなってイメージ


｢おー！異議なし よろしくね、神崎さん｣


神崎さんは私の挨拶にニコリと笑ってよろしくねと返してくれた
うーーん…まさにマドンナ！



全員班が決まりそれぞれ話し合いを始めた時




ドスン！と大きな音が教室中に轟いた



びっくりして音のする方へ体を向けると
殺せんせーがなにやら辞書のようなものを持ってきていた



｢殺せんせー、なにそれ？｣



｢修学旅行のしおりです！イラスト解説の全観光スポットらお土産物屋さん一覧や旅の護身術まで揃ってるんですよ！！昨日徹夜で作りました！｣



とめちゃくちゃ張り切っている
いつもマッハで世界中を飛び回っているのにこういうイベントごとには必死なのがなんだか可愛らしく思えてきた


｢カルマ、楽しみだね！｣


私はワクワクした目でカルマを見る


業｢そうだね｣


カルマは呆れることなく私に微笑んだ



2泊3日の京都暗殺…楽しみだなぁ

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