無自覚の時間 ページ33
帰ろうとした時、珍しく教室に残っていたカルマを見つけた
「カルマー?」
カルマにそう声をかけるとんー?とかなに?とか曖昧な返事をしながらこちらを向く
「帰ろう?」
「わかった、今準備するからちょっと待って」
そう応えると比較的に軽そうなカバンから身支度をし始めた
その準備を待つ中で今日の出来事を振り返ってみた
「やっぱりカルマはすごいね…」
心の中で思っていたことがポロッと口に出てしまった
カルマは怪訝そうな顔を私に向ける
「…なんか欲しいの?まぁ欲しいって言ったって何もあげないけど」
「ううん、今日のテストのこと」
「あー…そういうこと」
なんでもなさそうに返事をしている彼だけど不利な状況にも関わらずE組のトップ、そして学年上位の成績を叩きつけたのだ
「…正直本校舎へ行かないってカルマが言った時ほっとしたんだよね」
「は…?」
カルマはいつもは鋭くなっている目を丸く、そして大きくして言った
その目はまるで欠ける前の月のみたいで…
「だってカルマいなくなっちゃったら楽しくなくなるじゃん、暗殺」
「あーーー…なるほどね とか言ってA、俺がいなくなったら暗殺よりも先に寂しくなるんじゃない?」
私はそうイタズラに言ったカルマをじっと見つめた
「意外とそうかもしれないね」
「…え?」
「じゃ、準備もできたっぽいし行こっか 電車遅れたら嫌だから走るよ!」
カルマのあの驚いた顔が見たくて、ついいつもの私じゃ言わないことを言ってしまった
でも…それも悪くない
「はぁ…!?ちょっと待てって!A!」
そう言いながらカルマが後ろから追いかけてくる
なんか…青春って感じだなぁ笑
次の期末テストは今回以上に本気で挑もう
そう決心した
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みづき(プロフ) - 猪口玉理さん» 感想ありがとうこざいます!!初心者でまだまだ未熟ですが頑張ります!! (2020年3月31日 18時) (レス) id: baa518ef73 (このIDを非表示/違反報告)
猪口玉理(プロフ) - はじめまして! チョコダマリと言います。家庭教師ヒットマンREBORN!の作品を書いております。1ページ読んで面白いと思いました! これからも頑張ってください! (2020年3月29日 15時) (レス) id: 737d873cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月10日 15時