出会いの時間 ページ2
｢持ってないです…ほんとにやめてください…｣
私はそのすがるような泣き声に体を向けてしまった
そこには話したことないクラスメイトの子が怯えて立ちすくんでいた
｢坊ちゃん中学なら金くらい持ってんだろ？？｣
不良だ…怖いけど今どきこんな不良いるんだななんて呑気な事考えてる自分がいる
どうしよう…そう思った時にはもう既に足がクラスメイトと不良の方へ向かっていた
｢あの、その人困ってるんで離してもらっていいですか…？？｣
はっ…！！不良相手になんて腰の低い喋り方をしてるんだ私…
｢あぁ？？てめぇコイツの連れかなんかか？まぁいい。同じ学校ならてめぇも金持ってんだろ。ほら、出せよ｣
｢いや…えっと持ってないです…｣
｢チッ！2人して馬鹿の一つ覚えみてぇに持ってないって抜かしやがって…痛い目あった方がいいみてぇだな！！！！｣
不良はものすごい勢いで私とクラスメイトに向かって腕を振り上げていた
終わった……こういう時ってスローモーションに見えちゃうもんなんだね
ぎゅっと目を瞑り迫り来る痛みに耐えようとしたその時だった
｢あれぇー？うちの生徒じゃん。変な不良に絡まれてるのー？？｣
場に合わない軽い声が路地裏にこだました
不良の腕はピタリと目の前で止まり声のする方へと移動していた
赤い髪に鋭く光った黄色の目
黒のカーディガンに包まれた背丈は私よりもずっと高そうだった
｢またこの女みてぇにミイラ取りがミイラになりに来たか｣
｢あいにくだけどそのつもりはないね。むしろあんたがミイラみたいに包帯巻にされる覚悟した方がいいと思うよ…？｣
そう言った瞬間彼は不良に向かって腕を一気に振り上げた
そして私は不良相手に戦うその姿へ尊敬を抱いた
守ってくれてるだからだろうか
とてもかっこよく見えてしまう
今まで喧嘩する人には関わらないようにしようって思ってたのに、今は喧嘩する姿に憧れてしまいそうだった
数秒後 いつのまにか不良はしっぽを巻いて逃げていた
｢大丈夫だった？？｣
青くて長い髪の子が私に手を差し伸べた
綺麗な髪の女の子だなと思ったがそれはその子が着ていた制服によって否定された
私｢だっ…大丈夫です。それよりクラスメイトの子…ってあれ？？｣
｢クラスメイトの子？？｣
ぱっと見るとさっきまでいたクラスメイトの子はいなくなっていた
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みづき(プロフ) - 猪口玉理さん» 感想ありがとうこざいます！！初心者でまだまだ未熟ですが頑張ります！！ (2020年3月31日 18時) (
レス) id: baa518ef73 (このIDを非表示/違反報告)
猪口玉理(プロフ) - はじめまして！ チョコダマリと言います。家庭教師ヒットマンREBORN!の作品を書いております。1ページ読んで面白いと思いました！ これからも頑張ってください！ (2020年3月29日 15時) (レス) id: 737d873cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みづき | 作成日時：2020年3月10日 15時
