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こたえる とは。



なにをこたえればいいのか戸惑っていると、彼の方から話し始めた。



「僕をさ、今すぐ選んでくれたら……」



「____ころちゃん、Aを困らせちゃダメだよ」



突然ころん様の後方から声がし、見るとそこにはななもり様が。



「え、なーくん?!」


驚くころん様とニコニコしているななもり様。


私も訳が分からずわたわたしていると、さとみ様の声がした。


「俺が呼んだんだよ。収集つかなそうだったし」


「ありがとうございます……」



さとみ様のさり気ない気遣いに感謝しつつ、ころん様の様子をちらっとうかがうと 不機嫌そうにそっぽを向いていた。



「ころん、お前Aを独り占めしようとしてただろ。Aが帰ってきたらすぐ俺らを呼ぶ手筈だったじゃねぇか」



「まぁまぁ、落ち着いて」



喧嘩しようとするさとみ様ところん様、それをなだめるななもり様。




私もどうしたらいいか分からずにいると、扉が開いた。




「……ただいま帰りました。楽しんでくださいね?」



……こちらに顔をのぞかせたのは王子様だった。


一瞬で、私ところん様の顔が凍る。



さとみ様とななもり様もその空気を感じ取ったのか、ピリッとした雰囲気に一変した。



王子様はこちらを一瞥すると扉を閉め、どこかへ行ったようだ。



……ここに来た意味とは。



「じゃ、俺らもう帰るから」


「え、もうちょっといてくださ____」



いきなり帰ると言い出したさとみ様。


引き留めようとすると、彼は「ん」ところん様のほうを目で指した。



見ると、ころん様はこの世のものとは思えないほど不機嫌な顔つき。

彼の顔の良さゆえ、そんな顔でも可愛いんだな、なんて場違いなことを考えてしまうが。



「ゆっくり休んでね」なんて声をかけてくれるななもり様の優しさに甘え、気をつかってくれるさとみ様に甘え、私はメイドなのに甘えてばっかりだななんて自嘲した。



ゆっくりと扉が閉まり、ふたりの間には沈黙が流れる。

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虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 菜々志さん» 菜々志さん ありがとうございます嬉しいです;; (2022年2月19日 11時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
菜々志(プロフ) - 高評価をもっと押させてくれぇぇぇ!!!ww (2022年2月19日 8時) (レス) @page7 id: ec6dd9f0aa (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡沫さん» 泡沫さん コメントありがとうございます! そう言っていただけて本当に作者冥利に尽きます……(T T) 体調にも気を配りながらこれからも更新頑張ります! (2022年1月15日 15時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - こんなに面白いと思った作品は初めてです…!体調にお気を付けて、そして更新も無理せず頑張ってください! (2022年1月15日 12時) (レス) @page50 id: 7687e77697 (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡糖さん» コメントありがとうございます!わたし的に小説を書いていていちばん嬉しいお言葉、本当にありがとうございます…(泣 ) 最近寒いですもんね、体調に気をつけながら更新頑張ります!泡糖さんも体調を崩されませんようにお過ごしください✨ (2021年12月30日 8時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹の根元付近に生息しているアイ | 作成日時:2021年11月24日 21時

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