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「デート……?」



「そうです、デートです。お城の中じゃなくて、街に行きましょう」




街、という言葉に反応する。


街へは買い出し以外 滅多に行くことはないし、買い出しでも月に1回のペースだ。



ましてやお出かけなんて何年ぶりだろうか。



完全に先程のことなんて忘れた。なかったことにすることにした。

王子様にご機嫌を取られた感は否めないが、それでも街へ行けるのだ。


「____あ」


……ここで、このタイミングで、ひとつ思い出してしまった。



掃除だ。今日は掃除したくて……



「もしかして、大掃除のことですか?それならなーくん以外に頼んだので 今日だけは僕とデートしましょう」



……なんて頼れる男なんだ。


「ありがとうございます……!」



王子様への好感度が爆上がり。



軽い女 と自分で思わないでもないが、そのくらい嬉しいし珍しいことなのだ。




「さ、行きましょ」と腕を引っ張ろうとする王子様。



「待ってください、まだ準備が」



まだ私は荷物の準備も、メイクもしていない。


乙女にはいろいろ支度が必要なのだ。それも今日は街へ出るのだから。



「……分かりました、あと15分だけですよ?」









____優しい彼のおかげで準備万端だ。



楽しみだなぁ、なんて王子様の半歩後ろをルンルンで歩いていると 床を必死に雑巾がけしている四人が。



ちら と王子様の方を見ると、やけにニヤついていたため もしかしたらわざとここを掃除させていたのか……?これもあながち間違ってはいないだろう。



「あっ、みんな掃除中でしたか」



わざとらしくそう声をかける王子様。


すると四人は一斉にこちらへ振り向き、「は?!」と声を上げた。



「るぅと、俺たちに掃除をさせておいて自分はAとデートか?!都合良すぎるだろ……?!」


「そうだそうだー!俺だってAとデートしたーい!」



さとみ様と莉犬様がこちら(主に王子様)側を睨んでいる。


私も、まさか私とデートするために王子様が 側近たちに掃除を頼んだなんて思わなかった。


先程 街に行く と告げられた時は恥ずかしながら『街に行ける』ということしか頭になかった。なんという失態。



「るぅちゃん、それは良くないで」



いつも優しいジェル様もこの通りだ。



どうにか皆様を納得させないといけないのでは……?と不安になるが 王子様なら強行突破しそうだ。それはそれでどうかと思うが。




「____るぅとくん、取引をしよう」

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虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 菜々志さん» 菜々志さん ありがとうございます嬉しいです;; (2022年2月19日 11時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
菜々志(プロフ) - 高評価をもっと押させてくれぇぇぇ!!!ww (2022年2月19日 8時) (レス) @page7 id: ec6dd9f0aa (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡沫さん» 泡沫さん コメントありがとうございます! そう言っていただけて本当に作者冥利に尽きます……(T T) 体調にも気を配りながらこれからも更新頑張ります! (2022年1月15日 15時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - こんなに面白いと思った作品は初めてです…!体調にお気を付けて、そして更新も無理せず頑張ってください! (2022年1月15日 12時) (レス) @page50 id: 7687e77697 (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡糖さん» コメントありがとうございます!わたし的に小説を書いていていちばん嬉しいお言葉、本当にありがとうございます…(泣 ) 最近寒いですもんね、体調に気をつけながら更新頑張ります!泡糖さんも体調を崩されませんようにお過ごしください✨ (2021年12月30日 8時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹の根元付近に生息しているアイ | 作成日時:2021年11月24日 21時

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