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恐る恐る目を開けると、私に覆いかぶさっているななもり様が。



もしかして、ななもり様が守ってくれた……?



「もっ、申し訳ございません……!お怪我は」


「大丈夫、大丈夫だよ」



壁際に立っている私の顔の真横に手をつくような形で立っているななもり様。


その表情は少し歪んでいて、私のせいでパイプが直撃してしまったんだなとすぐに分かった。



「……本当に申し訳ないです」


メイドとして最大の失態。王子様の側近に、怪我はさせてないとはいえ痛い思いをさせてしまったのだから。




「____それにしても、この体制ちょっと くるね」



「……はい?」



……恥ずかしさを紛らわすためにわざと分からないふりをしたが、実際はかなり私も恥ずかしい。


守ってもらったのに 、『ななもり様、早く離れてください』
なんて言えるはずもなく。



次の瞬間、私の額に顔を近づけるななもり様と チュ と短いリップ音が鳴り響いた。



「……やっぱりみんなみたいにできないや。恥ずかしいね」



ちょっぴり目線を逸らしながら、顔を赤くするななもり様。


何が起こったかちょっとずつ理解して、私の顔も赤くなる。



そっぽを向くななもり様と、うつむき加減で顔を赤くしている私。



「……A、好きだよ」



そう 聞こえるか聞こえないかくらいの小声で呟くななもり様。




……この男、やはり究極の天然タラシだ。











「あっ、あの A、さっきは許可取らずにキ……キスしちゃってごめん」



廊下をふたりで歩いていると、突然ななもり様から一言。



意を決したようにそう告げられて、内容とのギャップに一瞬呆気にとられた。



「……いえ、私も嫌な気分はしなかったですし」



先程のことを思い出して顔が赤くなる。


嫌な気分がしなかったというのは事実だ。



「____ずるいよ、A」



ななもり様も顔を赤くしてそう呟いたなんて、私には知る由もなかった。

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虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 菜々志さん» 菜々志さん ありがとうございます嬉しいです;; (2022年2月19日 11時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
菜々志(プロフ) - 高評価をもっと押させてくれぇぇぇ!!!ww (2022年2月19日 8時) (レス) @page7 id: ec6dd9f0aa (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡沫さん» 泡沫さん コメントありがとうございます! そう言っていただけて本当に作者冥利に尽きます……(T T) 体調にも気を配りながらこれからも更新頑張ります! (2022年1月15日 15時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - こんなに面白いと思った作品は初めてです…!体調にお気を付けて、そして更新も無理せず頑張ってください! (2022年1月15日 12時) (レス) @page50 id: 7687e77697 (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡糖さん» コメントありがとうございます!わたし的に小説を書いていていちばん嬉しいお言葉、本当にありがとうございます…(泣 ) 最近寒いですもんね、体調に気をつけながら更新頑張ります!泡糖さんも体調を崩されませんようにお過ごしください✨ (2021年12月30日 8時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹の根元付近に生息しているアイ | 作成日時:2021年11月24日 21時

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