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でも何でだろう


私達は今まで会ったこともないのに


あの飲み物の事を知っているのか


昔から風邪をひいた時やひかないようにと


祖母が作ってくれたもの





「本当に君だった。」



『え、あ、ああ。』



「・・・・・・でも意外、もっと驚くかと思った。」




驚くって・・・




『昔、祖母から聞いたんです。

童話・・・?みたいな感じで。

でも、何故知っていたのでしょうね?祖母は。』





「・・・・・・お家、帰らなくていい?」


彼に言われ思い出す




『あ!私おつかい頼まれていたんです!

ええ、どうしよう・・・帰り道がわかんないや・・・・・・』



「ひひ、大丈夫、だから早く帰りな?」



『も、元はと言えば、

あなたが連れてきたんでしょう?!


もうっ・・・・・・。』



「いひひ・・・・・・ああ、面白い。」





四角い笑顔を見せる彼は


まるで


無邪気に笑う子供のように見えた





「帰れるから慌てないでね。」



そう言うと、


行きのような感覚になる


彼がやったのだろうか



だんだんと体が勝手に動いて行く




『あのっ・・・・・・・・・!!!』




見えなくなる前に彼に言おうとした事




『また、また来てもいいですか・・・!?』



大きな声で伝えれば






「うん、待ってるね・・・!」




彼の大きな声が初めて聞けた




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作者名:hyu-ra | 作成日時:2020年9月21日 10時

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