歩く天然貢がせマシーン ページ24
＿末澤side＿
Aは所謂、罪な女ってやつだ。
福本｢A、これやるー｣
｢イヤリング？わぁ…めっちゃ可愛ええ！
でもどうしたん？今日私誕生日やないで？｣
福本｢そんなん知っとるわ！……ただ、似合うかな思って｣
藤原｢なあなあ、この前これ欲しがってたよな？｣
｢えっ、そう！ずっと欲しかったやつや！！
これなしたんですか？｣
藤原｢たまたま見つけたからやるわ。…ほんまにたまたまやからな！！｣
恭平｢Aちゃん！これ受け取ってください！｣
｢んー？香水？
あれ、これいっつも恭平が使ってるやつやんな？｣
恭平｢そうっす！俺と同じ匂いするAちゃんとか想像しただけでテンション上がるんで、ぜひ使ってください！！｣
こんな感じでグループや年齢、先輩後輩関係なく、
Aにプレゼントしている光景はしょっちゅう見かける。
正門｢まーたA、プレゼント貰ってますねぇ｣
流石は罪な女やなぁ、
とぽやぽや笑う正門の手には紙袋。
末澤｢そういう正門も何かあげるん？｣
正門｢ふふっ、まぁ。この前、お下がり欲しい言うてたんでね｣
末澤｢もう罪な女とかやなくて、歩く天然貢がせマシーンやん…｣
正門｢あははっ、確かにAになら貢いじゃいますよね｣
それでも彼女に何かをプレゼントしたくなるのは、
｢えっセンスえぐない？めっちゃ私好みやん…！
流石大晴、よう私のこと分かっとるなぁ！｣
｢じょーくんほんまにありがとう〜っ！
ほんっまに嬉しい！一生大切にしますっ！！｣
｢えぇ！恭平とお揃いなん？ふふっめっちゃ嬉しいわぁ！
毎日使わせてもらうな！｣
このとびきり可愛い笑顔を見たいから。
末澤｢……ほんま、罪やんなぁ｣
正門｢ははっ、でも誠也くんもちゃっかりプレゼント買ってきたんでしょう？｣
末澤｢…うっさい！これはあれや、……あれや！！！！｣
このリップの色、Aに合いそうやなーとか
Aに喜んで欲しいなーとか
……そんなこと1ミリも思ってへんから！！！まじで！！！！
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作者名：透夏 | 作成日時：2020年5月31日 0時
