覚悟は決めたよ、もう逃げない[3]―REBORN!!

―105　10mルール ページ5

「沢田氏側の雷、雪の守護者も来たようですね」

「また私達が最後」


並中の中庭へ
Aとフォンが駆けつけた時にはもうヴァリアー、沢田たち共に全員揃っている状態だった。


「やはりトガセもか」

「なんでランボまで！？まだ意識取り戻したばっかりなのに！」


酸素ボンベに繋がれて、この状況だといっても眠りつづけるランボに沢田が叫ぶが、チェルベッロに一蹴される


「大空戦では7つのリングと守護者の命をかけていただきますので、命ある守護者全員に強制召集を発動しました」


なるほど、それでベッドに括りつけられたルッスーリア。檻に入れられたままのマーモン。ランボまでもがこの場にいるわけか
到着してから瞬時に周りを見渡したフォンは状況の把握がはやい

それはAも同じこと

納得ができないと抗議する沢田に、チェルベッロよりはやく口を挟んだ。


「彼女らに抗議しても結局は意味が無いよ。時間の無駄だから黙れ」

「あ"あ"！？てめぇ十代目に向かって何様だゴラァ！」

「ちょ！ふたりとも喧嘩やめて！」


自分よりも感情の昂っている人間を見ると冷静になる、の法則
Aと獄寺の仲裁にはいったことで少し冷静になった沢田に、「ランボを心配するなら早く終わらせることが最善だ」とAが声をかけると、やっと落ち着いたようだった。


正しい選択だが、やはりやり方がひどく雑で
最適だが、なんと荒々しい雪の守護者なのだろうか、とフォンは彼らの様子を見て困ったように眉を下げる


「ではまず、守護者のリングを回収します」


チェルベッロがひとりひとり回ってリングを回収していくのに、みな渋々おさめていく


「なくしたよ」

「もってない」

「おふたりのリングは既に預かっております」


集まったリングを確認したチェルベッロ
全てをケースに収めた彼女たちは、大空戦のルールを説明しだした。

大空戦もほか同様、リングを完成させることが勝利条件のひとつ
フィールドは学校全体
守護者はカメラとモニターの搭載されたリストバンドをつけること


「以上がルールとなります。守護者の皆様はリストバンドを装着次第、各守護者戦の行われたフィールドに移動してください」

「よし、円陣を組むぞ！お前達は10mルールでそこにいればよいからな」


クロームと雲雀にそう言った笹川は変わって、Aに「お前は早く来い！」と呼んだのだが、「10mの方でいい」と断られてしまった。


むすくれた了平を見つめるAの表情は浮かない

それもそのはず
合流してから今までずっと、全身に嫌な視線を感じていたのだから


「…変態どもめ」

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