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―121 悪魔の話 開幕 ページ21

その様子をフゥ太、ジャンニーニ、草壁が同様に
顔に苦しみを浮かべて見守っている
リボーンもラル・ミルチも沢田も、事情をすでに把握しているからだろう、表情が固くかげっていた。


「では、雲雀の代わりは私が務めますね」

「よろしく頼むぞ」


リビングルームのテーブルを囲い、腰掛けた面々はヒバードの救援要請は京子を保護した黒川花の要請で雲雀が飛ばしたこと
雲雀が匣の研究、及び調査をしていること
沢田たちが未来にきてから起きたことを順に話していった。


そして次は


「トガセ、お前は何してたんだ?」


その質問にこの時代をAと過ごした面子が、顔をわかりやすく強ばらせる
それまで暗くうつむいていたのが、まるで凍りついたかのように


「もう聞いただろうけど、白蘭の元にいたんだ
…あの日出向いてきたのは沢田と獄寺と山本の3人だったけど“見えて”はなかったから、それも含めて全部話すよ」


だから、後で呼び出すのはなしだ。と

強い口調でのそれは草壁に取り付けられた盗聴器でこの会話を聞いているであろう、雲雀に向けて言ったもので、それがわかった草壁は隠そうともせず眉を困らせた。


「少し長くなるが、どこまで知っているか改めてすり合わせるのは面倒だから、いちから言おう

4ヶ月前、まだミルフィオーレと冷戦状態だった時に、白蘭から私へ個別のコンタクトがあった」

「それはなにを介したんだ?」

「何も、直接来たんだよ」


Aの言葉に場がざわつく

そんな簡単に居場所を特定できたというのか
守護者の中でも雲雀ほどではないが秘密の多いA
どこで何をしているのかなど、そうそうわからないというのに


「どうやったのか
2ヶ月あそこにいたとしても、さすがによそ者の私には何も触らせないようにしていたから、わからなかったけどね
白蘭はある物を条件に私の引き抜きを提案した」

「ある物って…」

「私の両親とボンゴレファミリーの安全」


ビアンキやフゥ太の顔がだんだんと苦痛に歪んでいく
当時の事を思い出しているのだろう、悔しさに唇をかみしめて手を握りしめる力が強く、指が白み爪がくい込んでしまっていた。

しかし、いちいち話を止めてなどいられないとAは話を続ける


「ボンゴレリングを失った私たちは衰退していく一方、向こうはどんどん力をつけていって差は大きなものだった。

そんな中、当時メインとしていたアジトが割れ。異国に身を隠していた両親を取引に出されたんだ」


あの時の事はいまでも忘れられない、と
Aはそう遠くもない過去を思い出す

―122 白い悪魔→←―120 傷だらけ



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なの - 久しぶりに読みに来たのですが、やっぱりぽんかんさんの小説はとっても面白いです。どれだけゆっくりでもいいので、更新いつまでも待っています。 (5月6日 23時) (レス) id: 516891f2ca (このIDを非表示/違反報告)
po_poncham(プロフ) - 一夜さん» 長らく更新していてすみません、あたたかいお言葉ありがとうございます。ふたりとも幸せにするために頑張りますので、今後もよろしくお願いします。 (2022年2月24日 0時) (レス) id: feaf66d49a (このIDを非表示/違反報告)
po_poncham(プロフ) - 杏音さん» 長らく更新できずにすみません、シルヴァくんまた出てくるのでお楽しみにしていてくださいませ。 (2022年2月24日 0時) (レス) id: feaf66d49a (このIDを非表示/違反報告)
一夜(プロフ) - 初めまして。ぽんかん様のこの小説がとても大好きで何度も繰り返し読ませて頂いております。トガセちゃんもシルヴァくんもとても大好きです。お忙しいとは思いますが、いつかまた更新されることを願っております。素敵な作品に出会えて幸せです。ありがとうございます! (2020年12月26日 4時) (レス) id: a1724270ec (このIDを非表示/違反報告)
杏音(プロフ) - はじめまして。どちゃくそに好きです私..!シルヴァくんすごく好きです!!続き楽しみにしてますね! (2020年3月14日 4時) (レス) id: 966729f8ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽんかん | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2019年3月17日 0時

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