13話後半「残り11日」 ページ37
カ「1つ目は小さいが『謎の穴』が見つかった」
カ「だが2つ目が厄介だ」
カ「明日、お前は死ぬかもしれない」
〜と低い声で言った〜
貴「え?どういうこと?」
カ「順番に説明する」
カ「1つ目は30日に1度、『謎の穴』が見つかる話はしたはずだ」
カ「約10日もはやくその穴が見つかった」
カ「だが穴は小さいから人間界に戻りたいという願いはたぶん叶わない」
カ「2つ目はたぶんお前は明日...」
貴「明日...なに?」
カ「処刑される」
貴「え、嘘...」
〜驚いたが冷静に質問してみる〜
貴「なんでわかるの?予言者?」
カ「みたいなやつに言われたんだよ」
〜怖いオーラを出していてそれ以上は言えなかった〜
〜カラットさんは私の肩を掴み、真剣な顔をした〜
カ「明日の朝、お前の死を逃がすために」
カ「俺はお前を助けにここに来る」
カ「そして俺置いて逃げろ」
貴「え?でもそのあとどうすれば...!」
カ「俺らの秘密基地に行け。そこにフックがいる」
貴「フックさんが?」
カ「お前を助けることが出来るのは」
カ「俺と後のバカ執事3人しか出来ねぇんだよ」
貴「っ...でもカラットさん達はっ!」
〜どうするのと言おうとすると〜
〜カラットさんは私を強く抱き、優しく背中を撫でた〜
カ「俺らの願いは...主、オリヴァー様の亡き恋人」
カ「まりあ様と同じ道を歩ませたくねぇ」
カ「そして俺個人の願いは...」
カ「A、お前が無事に帰ってくれれば俺は嬉しい」
カ「それに...」
〜不安なのか抱いている腕に少し力を入れ、声を震わせた〜
カ「これ以上、大事な人が死ぬ姿を...俺は...見たくないっ」
〜まるで独りぼっちになるのが怖い子供のようにそう言った〜
〜初めてカラットさんの弱い姿を見て〜
〜どうすればいいのかわからず、私は背中をさすった〜
カ「お前は優しいな」
〜カラットさんは気が済んだのか抱きしめるのをやめた〜
カ「すまない。気を取り直すぞ」
貴「はい」
カ「フックが森の奥まで連れていき狐を見つけたらそいつはホックだから」
カ「フックとは別れ、ホックについて行け」
カ「そんで途中からネイがいるはずだ」
カ「今度はネイについて行ってくれ」
カ「たぶんそこからはもう既に兵士が追いかけているはずだ」
カ「だが後ろを向くな、そして立ち止まるな」
カ「大丈夫、お前ならやれる」
残り11日
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作者名:キリ(6人格) | 作成日時:2017年8月17日 14時