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Side:BLACK



本人が気づいてるのか知りたくて、思わず声をかけた。

案の定無理をしているようで、ぎこちない笑顔で否定してくる。


作り笑いほんと下手だよねって高地に言われてたのを思い出して、相変わらずなやつだな、とか思う。


「熱あんの、バレバレなんだよなー」

第一顔が真っ赤だし、喋り方がふにゃふにゃしてて幼い。



仕方ないか。
慎太郎が隠したいのなら、俺も協力する。


撮影が終わったら絶対に説教しよう、と意気込んで楽屋を出る。


俺はなんだかんだ、末っ子のことがほっとけないみたいだ。


୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧


無事最後のカットも終わり、メイクを落として私服に着替えた。



廊下を歩き、楽屋のドアを開けようとして気付く。

さっきまでズカズカと隣を歩いていた慎太郎がいない。


バッと後を振り返れば、数メートル後方で壁に手を付いていた。


「ちょっ、慎太郎!?」


急いで駆け寄れば、顔をさらに真っ赤にしてゼエゼエ呼吸している。


「慎太郎、大丈夫!?!肩貸して、歩くよ」


力が抜けてダラダラと崩れそうになる慎太郎の腕を肩に担ぎ、真っ先に向かうは楽屋のソファ。




やっぱり。そういうとこ強がって、また無理をする。

俺頼りないのかな、なんて暗いことをつい考えてしまう。



横に寝かせれば、大丈夫だからって起きあがろうとする。

『だって今日マネ一人しかいないし。俺帰らないと北斗も帰れないよ』


こいつは、呆れるくらい人に気を遣って生きている。


「バカなの?ちゃんと寝て」

額を指で押さえたら、人は起き上がれなくなるらしい。
試しに軽くやってみたら、再びソファに寝転がる慎太郎。



今度は手のひらを当ててみると、額が引くほど熱い。


ほんとに慎太郎はバカだ。
これで隠そうなんて無茶すぎる。



「ねえ、慎太郎」

『何?北斗』


「今から家行っていい?看病するから」


どうせ、丁重に断られるだろうと思っていた。







『……お願いしてもいい?』

予想外の返事に、なぜか戸惑う。


「もちろん。行こっか」


いつも世話されるばかりだから、今日は俺の番。

普段と違う、金曜日。

*→←4.ララバイ(Sub:BLACK)



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sih(プロフ) - そらさん» リクエストありがとうございます!!順番に答えさせていただくので少々お待ちください🙇‍♂️具体的でありがたいです🫶💕 (2023年2月11日 8時) (レス) id: 5ae6298616 (このIDを非表示/違反報告)
そら - sihさんのお話毎日の楽しみにさせていただいています。🐻がノロウィルスにかかって、吐き気や腹痛に苦しむお話が読みたいです。冷や汗をタオルで拭われていたり、お腹抱えている 🐻がみたいです。もしよろしければお願いします。 (2023年2月10日 20時) (レス) id: 50eefa7b64 (このIDを非表示/違反報告)
sih(プロフ) - omotigaloamoti1さん» こちらこそ、ありがとうございました🌷 (2023年2月7日 20時) (レス) id: b88fb8fe67 (このIDを非表示/違反報告)
sih(プロフ) - pota6さん» めちゃくちゃ具体的にありがとうございます!!😭精一杯書かせて頂くので少々お待ちください! (2023年2月7日 20時) (レス) id: b88fb8fe67 (このIDを非表示/違反報告)
omotigaloamoti1(プロフ) - リクエストに答えてくださりありがとうございました! (2023年2月7日 17時) (レス) id: 1b8f12af07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SUnfLoweR | 作成日時:2023年1月28日 2時

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