* ページ5
Side:BLACK
…慎太郎の様子がおかしい。
今楽屋に俺と慎太郎だけなんだけど、異様に空気が重い。
いつも慎太郎が喋ってくれるから、準備ができるまでの時間を退屈に思ったことはなかった。
よくわからない都市伝説だから内容は覚えてないけど、話し方が面白くて飽きなかった。
なのに、今日は一言も話さない。さっきまであんなに明るかったのに。
珍しいなと思い、ゴミを捨てるふりをしてソファを覗き込むと、そこにはしかめっ面をした慎太郎がいた。
「どしたの、慎太郎」
『、んっ、ほくとぉ。何でもないよ』
「眉毛歪んでたけど」
『あくびしようとしてただけ。朝早かったし』
「ならいいけど。体調悪かったら言ってね」
『ありがとぅ、ほくと』
心配されたのを気にしたのか、沖縄のアレが美味しかったなんて話をし始めた。相槌を打っているが、俺の脳は別のことを考えている。
嘘、ついてるな。
いつもだったらあっちぃ〜とか言ってすぐ脱ぐ上着は、1番上までチャックが閉じられている。
それに頭が痛いのか、小さく唸るのを抑えられていない。
慎太郎、気付かれたくないんだな。多分、体調悪いのを見知らぬふりしてやり過ごそうとしている
俺だけでも声をかければ、少しは楽になるのか。
…いや、慎太郎はとても純粋な人だ。変に気を遣わせて、慎太郎を傷つけたくない。
俺が異変に気づいていることを知れば、彼はもっとはしゃいで誤魔化そうとしてくるだろう。
それで1番苦しいのは、慎太郎だ。
その次に、俺。
今日は慎太郎から目を離さないでおこう、と心に決めた時、メイクさんが俺らを呼ぶ声がした。
242人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sih(プロフ) - そらさん» リクエストありがとうございます!!順番に答えさせていただくので少々お待ちください🙇♂️具体的でありがたいです🫶💕 (2023年2月11日 8時) (レス) id: 5ae6298616 (このIDを非表示/違反報告)
そら - sihさんのお話毎日の楽しみにさせていただいています。🐻がノロウィルスにかかって、吐き気や腹痛に苦しむお話が読みたいです。冷や汗をタオルで拭われていたり、お腹抱えている 🐻がみたいです。もしよろしければお願いします。 (2023年2月10日 20時) (レス) id: 50eefa7b64 (このIDを非表示/違反報告)
sih(プロフ) - omotigaloamoti1さん» こちらこそ、ありがとうございました🌷 (2023年2月7日 20時) (レス) id: b88fb8fe67 (このIDを非表示/違反報告)
sih(プロフ) - pota6さん» めちゃくちゃ具体的にありがとうございます!!😭精一杯書かせて頂くので少々お待ちください! (2023年2月7日 20時) (レス) id: b88fb8fe67 (このIDを非表示/違反報告)
omotigaloamoti1(プロフ) - リクエストに答えてくださりありがとうございました! (2023年2月7日 17時) (レス) id: 1b8f12af07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:SUnfLoweR | 作成日時:2023年1月28日 2時