27 ページ30
撮影が始まってからも私は頭の中でぐるぐる考えていた。
なぜマネージャーは今ここでそんなことを言ったのか
私たちのことを応援してくれたはずなのになんでそんなことをしたのか
私はマネージャーにほんとうのことを聞いてどう思うのか
そんなことを考えていたせいで何回もダメ出しをくらってしまった。
やっと撮影が終わり、私はマネージャーの元へ向かった。
「愛結、話聞かせてもらうわよ。」
「分かった、私に着いてきて。」
そう言われ私はマネージャーこと音代愛結に着いていった。
階段を上り少し歩いて着いた先は会議室のような場所だった。
私はドアをガチャッと開けた。
すると中には思いもよらない人がいた。
「……勝己。」
「…よう」
驚きが隠せないが
なぜ勝己がいるのかだいたいは分かった。
だけど一応聞いてみることにした。
「なんでここにいるの？」
「愛結に呼ばれたのとお前がメールを寄越したから。」
はは、やっぱり。
しかも愛結は名前で呼んでるのに私はお前呼びなんだね。
まだ五分も経ってないのにここから逃げ出したくなった。
「そっか。でも私メールでは明日って送ったはずなんだけど？」
「そういうのは早い方がいいだろ。」
なにそれ。
確かに早い方がいいかも知れないけど私にも考えがあって日を設定したのに。
「分かった。じゃあ早速なんだけどこの音声聞いてもらっていい？」
そして私は昨日の夜に録音した2人が愛し合っている時の音声を流した。
「おい、テメェなんでこんなの持ってんだよ！」
「だって私隣の部屋に泊まってたから。あとこのホテル声が漏れやすいの知ってるんじゃないの？次からは気を付けた方がいいわよ。」
「バカにしてんのかよ。そういうお前こそ隣の部屋でアホ面とクソ髪と泊まってたんだろ？お前も浮気してたんじゃねーの？」
お前も？
私はずっと勝己しか愛してなかったのに。好きだったのに。
勝己は浮気してたこと認めるんだ。
「お前もってなに？私とあの2人は貴方達の浮気の証拠を掴むために泊まっただけよ？」
「それなのに浮気はさらっと認めて私も浮気してるなんて言いがかりつけてなんなの？」
そして私は1番聞きたかったことを聞いた。
「私って勝己にとって何なのかな？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小杉 - 続き楽しみにしてます。 (2021年12月13日 18時) (
レス) id: 01c1702983 (このIDを非表示/違反報告)
895(プロフ) - はじめまして！とても続きが気になっていてずっと更新楽しみに待っています！ (2021年10月15日 6時) (レス) @page32 id: 3df3c77abb (このIDを非表示/違反報告)
茶畑 - レイさん» この作品を好きなってくれてありがとうございます。長らく更新できずすみませんでした。 (2020年12月27日 11時) (レス) id: cdba7d3fe6 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - この作品大好きです！更新楽しみに待ってます！！ (2020年12月5日 1時) (レス) id: d87e221303 (このIDを非表示/違反報告)
茶畑 - あーやんさん» コメントありがとうございます！おもしろいと言ってもらえて嬉しいです！！励みになります(≧∀≦) (2020年11月20日 20時) (レス) id: a10e21df5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茶畑 | 作成日時：2020年5月22日 14時
