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しばらくした後
私の方から言葉を放った。
「今日どうして来たの？なんでここに来たの？」
これは本当に知りたい。
だって浮気してるのに
私のこと好きじゃないはずなのに
あなたは私の前に立っているから。
すると勝己がこう言った。
「俺は輝星のファンだから。」
「どういうこと？本当の私じゃなくて歌姫と呼ばれる輝星のことが好きだから来たってこと？」
「別にそんなこと言ってねーだろ。」
違うと言われても誰でも分かる。
歌瀬Aじゃなくて歌姫‘輝星’が好きって言ってるってこと。
嘘がつけないっていうか誤魔化し方が下手くそだなぁ。
だから今日ここに来たのか。
納得は出来ないけどそれが私の運命なのだろう。
「そっか。ライブに来た意味は分かった。でも楽屋に来た意味が分からない。」
「さっき言ってた少し話しに来たとかそんな理由じゃないでしょう？」
勝己は私を真っ直ぐみつめて言った。
「ずっと一緒にいたのに別々に暮らしはじめてお前がいるのが当たりじゃないってこと思い出して
なんか会って話したくなったからAのマネージャーに話したら楽屋で待ってたらいずれ来るって
言われたからずっと待ってただけだ。」
「何それ。そんなことずっと当たり前だったでしょ！？」
「私達もう別れる寸前なのに。なんか会いたくなって来たって意味が分からない。」
「もう他に何も用がないなら帰って。もう今は何も話したくない。」
すごい勢いで勝己にぶつけてしまった。
ほんと私、女としても彼女としても情けない。
なにしてんだろ？
とりあえず謝ったほうがいいのかな？
「あの、すごい勢いで言ってごめん。」
「なんで謝んだよ。俺も勝手に来て悪かった。」
「もうそういう理由で会わねーから。安心しろ。」
そう残して勝己は楽屋を出ていった。
誰もいなくなった楽屋。
私だけしかいない楽屋。
今はとりあえずすごく泣きたい気分だ。
誰もいないから思いっ切り泣いてやる。
「なんで私だけが最近振り回されてるの！」
「輝星じゃなくて本当の私を見てよ。」
「もうなにも考えたくない。もういや。辛い。」
「嘘でもいいから魔法が使えたらいいのに。」
そしたら最後くらい抱きしめてくれるかな？
そう1人で呟きながら
私は1人楽屋で夜通し泣いた。
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小杉 - 続き楽しみにしてます。 (2021年12月13日 18時) (
レス) id: 01c1702983 (このIDを非表示/違反報告)
895(プロフ) - はじめまして！とても続きが気になっていてずっと更新楽しみに待っています！ (2021年10月15日 6時) (レス) @page32 id: 3df3c77abb (このIDを非表示/違反報告)
茶畑 - レイさん» この作品を好きなってくれてありがとうございます。長らく更新できずすみませんでした。 (2020年12月27日 11時) (レス) id: cdba7d3fe6 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - この作品大好きです！更新楽しみに待ってます！！ (2020年12月5日 1時) (レス) id: d87e221303 (このIDを非表示/違反報告)
茶畑 - あーやんさん» コメントありがとうございます！おもしろいと言ってもらえて嬉しいです！！励みになります(≧∀≦) (2020年11月20日 20時) (レス) id: a10e21df5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶畑 | 作成日時：2020年5月22日 14時
