プロデューサーは変わり者 (ページ10)

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?『もっしもーし』

「･･･秋葉さん」

やたらゴキゲンだなぁ笑

「何かいいことあったんですか？」

秋『え〜？そんなことないよ〜？
ちょっとお高いお酒飲んでるの♡』

呑んでるときに電話なんてかけて大丈夫なのか？

秋『･･･で、本題なんだけど』

急に真面目な声色で告げられたのは、

秋『あの子たち、デビュー決まったわよ』

「ゔぇぇぇえぇぇぇ！？」

で、で、デビュー！？

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
ｶﾞﾁｬｯ

「「どうしたの！？」」

私の怪物のような叫び声を聞きつけて、下にいた翔くんたちが上がってきた。

「あ、あのね･･･『後！』

秋『メンバーには内緒ね？それじゃ〜』

ﾌﾞﾂｯ

翔「ど、どうしたの？」

「･･･なんでもないよ笑」

･･･。

あっぶない！

でも、デビューなのに内緒って･･･どういうことなんだろ？

和「それよりご飯食べようよー」

お腹へった、とか口々に喋るメンバーをよそに、私の心臓はバックバク。

結局何にするか決まらなかった晩ご飯は、デリバリーのピザを頼んだ。

メンバーがでるといろいろ大変だし、気配を消してもらったから、配達のお兄さんに大食いだと思われたかも･･･。

その後に秋葉さんから電話がきた。

「もしもし？」

秋『さっきの話の続きするね。近くにメンバーいない？』

「大丈夫です」

今はみんなでお風呂に浸かっている。

仕事で話すことはあってもちゃんと話したことはないっぽいから、喧嘩にならなきゃいいんだけど･･･。

『メンバーには社長からいうらしいわ。会見は来週にハワイでやるの。』

「･･･はい？」

今何て？

電話中に考え事は良くない。幻聴が聞こえてしまった。

秋『もー、ちゃんと聞いてよ。来週ハワイ行くから』

「･･･幻聴じゃなかったんですね」

秋『へ？･･･とりあえず、荷物まとめといてねー』

あ、後、

「秋葉さんから電話かかってくる少し前、父から連絡が来ました」

秋『･･･うん。うちにもきた』

え？事務所にも？

･･･もう特定されたのか。

「･･･迷惑かけてすいません」

秋『あやまんないでよAちゃん』

小屋(ここ)までは特定されてないから、ハワイに行ってる間に対策をとるらしい。

「･･･それじゃ」

荷造り･･･。

私の大っ嫌いな分野！

しばらくやってると、あれも必要、これも必要ってなって、結局ほとんど持って行くことになる。

はぁ･･･頑張らないと！