プロデューサーは変わり者 (ページ7)

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episode7 ページ7

智「お腹空いたー」

翔「俺も」

ここ結構都心から離れてるし、来るのに時間かかったもんね。

「何か作ろうか？」

雅「Aちゃん料理できるの？」

「まあ･･･。お母さんが作ってくれなかったし」

雅「ぁ･･･」

「いいの！気にしないで。
ね、何が食べたい？」

翔「オムライス！」

和「ハンバーグ！」

「ハンバーグは大変だから却下」

和「えー！」

笑い声が響く。暖かい気持ちでキッチンに向かうと、潤くんが階段の上から鋭い目で見下ろしていた。

「ど、どうしたの潤くん」

潤「ちょっと話がある。俺の部屋に来て」

ちなみに部屋はこんな感じ。

┗潤┻翔┻智┛ 階段

┏私┳和┳雅┓

ベッドに二人揃って腰掛けた。

「何？」

潤「お前、虐待受けてたんだろ」

ﾄﾞｷｯ

潤「図星？」

他のメンバーにはぼんやりとは話したけど、はっきり「虐待を受けていた」とはいっていない。

潤「まあどっちにしろすぐバレるよ、そんな傷があったら」

潤くんは料理をするために袖をまくった、私の腕を見ていた。

やけどにアザ･･･。確かにこれじゃ、あっという間にバレる。

潤「隠されてたってあいつらが知ったら、どうするんだろうな」

隠し事をしてたって怒る？

でも、まだ言うのには早い。

「もう少し信頼関係を築けたら話すよ。それまで内緒にして。」

潤「･･･分かった」

まだ不満そうな潤くんを残して、私はキッチンへ降りていった。

これから料理する時は気をつけないと。

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

突然私のスマホが鳴りだした。

和「Aー！電話きてるー！投げるよ」

「えっ」

ほれっ、と投げられたスマホを見た途端、落としてしまった。

ディスプレイには『お父さん』の文字が表示されていた。