プロデューサーは変わり者 (ページ20)

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episode19 ページ20

秋「いや･･･そこまでしなくてもいいんだよ？私が責任を取ることもできるし、しばらく謹慎というか、仕事をしないっていう形でも･･･」

「いや、いいです。

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実際、いいきっかけだと思いませんか？
ちょっと前までただの高校生だった私が、これからちゃんと仕事ができるわけないじゃないですか。

そもそもやる気もないし、男子と暮らすとかストレス溜まってきてたんですよね。
秋葉さんにも、辞めるって言いに行こうと思ってたので」

私って、嘘つくの上手いかも。

私の口からは、思ってもいないことがスラスラ出てくる。

「秋葉さんだって、今回の事で分かったんじゃないですか？」

秋「え？」

「私が財閥の娘だから会社にお金が入ってくると思ったのかも知れませんけど、父は自分の会社にしか興味ないですよ？」

秋「私はそういうつもりじゃない。あなたになら出来ると思ったから･･･」

「とりあえず、そういうことなんで」

病室へと踵(きびす)を返すと、腕を引っ張られた。

秋「･･･待ちなさい」

「なんですか」

秋「デビューの会見が終わるまで、あなたはプロデューサーよ」

「私は辞めるんだって･･･」

秋「これは！

･･･あなたの最初の仕事」

秋「この仕事を引き受けたのは、あなたよ。
そのかわり、会見が終わったら好きにしたらいいから」

「･･･」

返事をせずに戻ってきてしまった。

扉を開けると、さっきと同じように翔くんが座っている。

「翔くん、さっきはごめんなさい」

翔「まあ、俺も言い方キツかったかも知れないけど･･･」

「ちゃんと、ケジメはつけるから」

もう、迷惑かけないから。

･･････あれ？

「ニノは？」

潤「さっき目が覚めて、トイレ行った」

「そっか、」

その時の私は、

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まさか、私と秋葉さんの会話をニノが聞いていたとは思わなかった。