警告 ページ5
大広間につくと私たちは寮が違うのでそこでばらける
レイブンクローの席に着き、去年のことを思い出していた
「そういえばあんた、一年生の時感動のあまりないていたわよね？」
にやにやからかうように私のほうを見ているマートル
だが私はこんなんじゃ左右されないわよ？だって
A「今でも泣きそう」
「なんでよ？！」
A「何事もなく進級してまたここで学べることに対する感動で」
あ、鼻がいたい。視界が歪んでる
「あんたマジ変わってるわよね？」
もはや引き気味で、いや完全に引いている
失礼な
きっと私と同じ境遇の人なら全員私と同じ反応するって
ギィッと音を立てて教頭先生が新入生を連れて大広間に入ってきた
去年は私もあの中にいたんだなと思うとなんだかほっこりする
私は前世から後輩というものが大好きだった
元気よく私を見つけたら先輩！！と笑顔で近寄ってくる後輩は可愛い以外の何物でもない
控えめに言って天使だと思う
だかろこそここでも後輩には優しくしよう！！と意気込んだ
「よかったわね、今年の新入生にはあんたみたいに感動のあまり泣いている奴がいるわよ？」
A「え？」
そういわれて視線の先をたどれば一人の男の子が頬を赤らめて嬉しそうに笑いながら泣いていた
でも、なんだかあの子のあの笑顔...
なぜだかぞっとしてしまう闇を感じた
新入生の名前が呼ばれ、組み分けが始まった
レイブンクローに入ってきた新入生の中に兄弟がすでに在学していたらしく
私が歓迎の握手をしながら自己紹介をすると
学年２位の先輩だ！！すごい！！
とキラキラ輝く瞳で見つめてきた
守る、この笑顔
静かに楽しんでいた
「ネロ・ディオニュソス！！」
教頭のその声に意識を持っていかれた
ふと前を見るとあの男の子が組み分け帽子の前に立っていた
よく見ればその子はトムまでとは言わないが、とても顔が整っていた
そして、その子が椅子に座り、組み分け帽子を被るさまは、まるで...
「スリザリーーーーーーーーン！！！」
トム・リドルの組み分けの時に、重ねって見えた
彼は、スリザリンの方向にいるトムを見つけ
顔を遺物に歪めた
その顔は一見すれば嬉しさに純粋に笑顔が浮かんでいるのに見えるのだろう
だが、私には違うのだとわかった
聞こえてしまったのだ
かすかにあの子が呟いた、その言葉を
「あぁ、我が君っ！必ず、貴方様のおそばに...っ」
頭の中に警告音が鳴り響く
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日向(プロフ) - ネロと仲良くなれることを願う (2022年10月29日 22時) (
レス) id: 8e35b9a1dd (このIDを非表示/違反報告)
朔々PANDA(プロフ) - 読んでてとても楽しくて 暫く熱中して読んでました！全裸待機で応援しながら待ってます！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page13 id: 3a7fd92cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年10月8日 14時
